『イリスのアトリエ エターナルマナ2』は、ガストより発売された日本のコンピュータRPG。2005年5月26日にプレイステーション2用のゲームソフトとして発売された。錬金術でアイテムを調合するのが特徴のRPG「アトリエシリーズ」の7作目(外伝的作品を除く)であり、A7の通し番号を振られている。A6にあたる『エターナルマナ』の続編であるが、時期的にはこちらが過去の物語となっている。またA8にあたる『グランファンタズム』まで含めて「イリスシリーズ」と呼ばれる。本作では遠く隔絶した土地で行動する男女2人のプレイヤーキャラクターを交互に切り替えつつ、並行して物語を進めていく形式が採られており、2人のキャラクターで「冒険」と「調合」を分担することで新旧アトリエシリーズの集大成としている。通常版のほか、「プレミアムボックス」という初回限定版が存在し、そちらにはキャラクターのフィギュアなども同梱されていた。また、翌2006年の9月21日には「ガストベストプライス」として廉価版が発売されている。人とマナとが平和に暮らす孤高世界エデン。錬金術を学びながら同居生活を営むフェルトとヴィーゼは、同じ孤児院で育った幼馴染み同士。しかしヴィーゼが正錬金術士として認められたその日、エデン全土が謎の地震に襲われ、各地のマナの聖地が土地ごと消失するという天変地異が起こる。フェルトは封印から目覚めた意思を持つ剣「深蒼のアゾット」の覚醒に居合わせたことから、この剣を携え、異変の原因を探るべく単身、異世界ベルクハイデへと旅立っていく。一方エデンに残ったヴィーゼは、フェルトと連絡を取りながら彼の冒険を補助していく。ベルクハイデは錬金術の技術が失われ禁忌となっている世界で、そこでは圧政を敷いて民衆を苦しめる帝国と、帝国に滅ぼされた王朝の復権を求めて戦う抵抗組織「シルムシルト」が抗争を繰り広げていた。フェルトは不慣れな世界でシルムシルトに助けられたことをきっかけに、シルムシルトの仲間と共に革命闘争にも身を投じていくことになる。その過程でフェルトは、彼が持つものとは異なるもう一振りのアゾット剣「真紅のアゾット」を携えた帝国の将、ケイオスと敵対し、その存在がエデンで起きている異変に関係していることを知るようになる。一方でエデンに残ったヴィーゼは、フェルトに仕送りするアイテムの調合に励みつつ錬金術士としての腕を磨き、フェルトの活躍によって徐々に復活していく聖地でマナとの契約に挑んだり、日常的な事件や頼まれ事を解決したりといった日々を送る。その中で彼女は幼い少女イリスと顔見知りになり、身寄りのない彼女を家族として招き入れることになるのだが、実はイリスは大きな秘密を持った存在で、それはケイオスの持つ真紅のアゾットに意思として宿っていた伝説的な錬金術士パラケルススが叶えようとしている野心にも関係していた。フェルトとヴィーゼの活躍により、物語の終盤でエデンは再生され、ベルクハイデは帝国の支配を退けるが、フェルトはケイオスとの決闘に敗れて深蒼のアゾットを失い、行方知れずとなる。ヴィーゼはフェルトを探すためにベルクハイデへと旅立ち、そこで連絡を介して名前だけは知っていたシルムシルトの仲間に合流する。一方、パラケルススはケイオスを利用してエデンに到着し、イリスを誘拐して得た力でエデンを支配してしまう。しかしヴィーゼの活躍もあって救出されたフェルトは、ケイオスの過去を追う過程で獲得した錬金術のレシピにより深蒼のアゾットを復活させ、仲間と共にパラケルススに勝負を挑む。物語の結末で雌雄は決し、フェルト、ヴィーゼ、イリスの3人は正式な家族として暮らしていくことになる。本作はそれぞれ異なる世界を冒険する男女、フェルトとヴィーゼ2人の主人公の視点を随時切り替えながらゲームを進行していく方式を採っており、これをデュアルシナリオと呼称している。フェルトが冒険する世界「ベルクハイデ」では、フィールド上でエンカウントするモンスターや、敵対する登場人物との戦闘が発生し、それに伴う戦闘経験値や獲得アイテムを得ることができる。一方でヴィーゼが住む世界「エデン」には争いがなく一切の戦闘が発生しないが、錬金術の行使に必要な環境が揃っており、多岐に渡るアイテムの調合や新たなマナとの契約を行うことができる。2人は時空を超えてアイテムを共有し、手紙を通じて連絡を取り合うことができるため、一方の側で必要となったアイテムや材料、レシピなどをもう一方が獲得したり調合したりして送り届ける形で、それぞれの世界で発生する事件やトラブルを協力して解決していく。メインシナリオは全22話で、それぞれ2人編、フェルト編、ヴィーゼ編のようにメインとなるキャラクターが設定されている。いわゆる「セーブポイント」にあたる場所にいればいつでも主人公を交代することができる。物語の終盤では分担されていた役割を解消し、2人の主人公が合流する展開が用意されている。森やダンジョン、街といったフィールドマップ間の移動は、ワールドマップからフィールドを選択することによって行われる。一度行ったことのあるフィールドには自由に行き来することができる。フィールドマップは2DCGのクォータービュー形式で描かれる。画面上の主人公は移動とジャンプを行えるほか、源素還元と呼称されるアクションを行うことで、フィールド上の物品を破壊してマナ調合の材料となる「源素」を獲得することができる。これは2人の主人公のいずれもが行使できる。敵が出現するフィールドではエンカウントゲージと呼称されるゲージが表示され、色の変化によってランダムエンカウントの発生が迫っていることをプレイヤーに知らせる。戦闘を繰り返すことでゲージの残量が減っていき、ゲージがなくなると敵は出現しなくなる。エンカウントゲージはセーブポイントで休息をすると復活してしまう。戦闘では手番が回ってきたキャラクターがメニューから行動を選択する方式が採られている。選択できる通常攻撃には後述のスキルゲージを溜めつつ攻撃できるチャージ攻撃と、敵の攻撃を遅らせる効果のあるブレイク攻撃の2種類があり、このほか錬金術で調合したアイテムの使用および前述のマナ調合、剣技や回復技といった特殊能力「スキル」の使用、防御、交代、逃走といった行動を行うことができる。戦闘に参加できるのは3人までだが、戦闘中にはいつでも行動中のメンバーを控えのメンバー1人と入れ替えることができる。戦闘中のキャラクターのHPが0となった場合も、控えに行動可能なメンバーが残っている限り、自動的な交代が行われる。本作では前作『エターナルマナ』でユーザーから寄せられた意見や、その北米版で施された変更点を踏まえ、テンポの良さを重視したゲームスピードの向上やバランスの見直しが行われている。本作品の舞台となるのはエデン、ベルクハイデという2つの世界である。エデンとベルクハイデは完全に隔離されており、選ばれた者しか行き来することができない。2つの世界が互いにどのような関係であるのかは作中で明かされていく。空中に浮かんだ自然豊かな小大陸。人間とマナが平和に共存しており、戦争や魔物は書物の中にしか存在しない。錬金都市ノイアールを中心として、各地にマナの聖地が点在している。西大陸(タタリア地方)と東大陸(シルヴァレスタ地方)からなる広大な世界。ほとんどの地域が「帝国」という軍事国家に支配され圧政を受けている。この世界でも400年前までは錬金術が栄えていたが、現在では悪魔の技として忌み嫌われ、忘れ去られようとしている。錬金術の知識を伝える人々も一部に残っているものの、マナが存在しないため錬金術を行使できる者はいない。ゲーム中において、プレイヤーキャラクターとその仲間として冒険に同行する登場人物たち。ヴィーゼは「封印球」と呼ばれるアイテムを用いてマナたちと契約していく。本作品ではドゥルからアイオンまでの13体が契約対象となる。また、固有の名をもつキャラクターとして登場するマナも存在する。前作『エターナルマナ』のラストボスであるトリスメギストスは、本作ではクリア後に挑むことができる隠しボスキャラクターとして登場する。アレンジトラックスの表題曲となっている“Red Lucifer Rising”は、ゲーム本編のラストボス戦で流れる曲。ゲーム中ではゲームの起動画面やイベント場面などに、同じメロディーがアレンジを変えて繰り返し使われている。『イリスのアトリエ エターナルマナ2 After Episode』は、2006年12月1日に配信開始された携帯電話アプリゲーム。『エターナルマナ2』のエンディング後、ヴィーゼが突然の高熱に見舞われる。イリスの創った解熱剤で熱は下がるが、なんとヴィーゼの記憶は失われてしまう。記憶を取り戻す薬の材料を集めるため、フェルトたちはダンジョンを探索する。
出典:wikipedia
LINEスタンプ制作に興味がある場合は、
下記よりスタンプファクトリーのホームページをご覧ください。