障害物競走(しょうがいぶつきょうそう)はコース中に設けられたさまざまな障害を超えながらゴールに到達する早さを競う競技。日本における起源を含め、現在に至る多くの軍隊で新兵の教練用カリキュラムとして設けられている。その場合は併走よりタイムアタックの要素が強い。短距離走、登攀、跳躍、バランス感覚に加え、水泳や射撃、メンタルテストの要素も含めることがある。戦後の日本では、主に学校運動会の花形競技として親しまれていた。コース上にはさまざまな「障害物」が設置され、競技者はそれを順番に越えてゴールを目指す。障害物といっても実際には物理的に無視・避ける事が可能だが、もちろんルール違反で、失格となる。走者は単独のほかリレー形式もあり、障害物の種類に応じた配員など駅伝に似たチーム競技要素を持たせる事もできる。代表的な障害物として、網くぐり、輪抜け、平均台、跳び箱やハードル(跳躍)、旗(周回)などがある。途中で障害をやめた選手はリタイアとなる(リンカーンの第8回芸人大運動会で小木博明がリタイアした)。コース中に競技者の人数と同数の麻袋が置かれている。その置かれている地点から次の定められた地点までの間、競技者は麻袋の中に両足を入れて両手で袋を持ちジャンプをしながら進む。コース中の地面に網が広げて置いてある。競技者はその網と地面の間を進む。コース中の地面に梯子が横向きに立てた状態で置いてある。競技者は梯子の狭い枠の中を進まなくてはならないが、梯子の枠は硬いため抜け出すのは容易でない。コース中の地面に設置される合成樹脂製のアーチ型のトンネル。競技者は匍匐前進することになる。コース中にアメ食い競走の用意がされており、競技者は手を使わずにアメを拾って先に進む。リンカーンの第8回芸人大運動会では、宮迫博之が手を使う反則行為が、浜田雅功にばれて失格になった。コース中に競技者の人数と同数の段ボールが置かれている。この段ボール箱は底面を外し、側面だけにしたものである。競技者は段ボールの置かれた地点から次の定められた地点までの間段ボールの中に入り、かがんだ状態で段ボールを回転させながら進まなくてはならない。この様が戦車やブルドーザーなどのキャタピラに似ているためこの名で呼ばれる。コース中に競技者の人数と同数の幼児用の三輪車が置かれている。その地点から次の定められた地点までの間、競技者は三輪車に乗って進まなくてはならない。コース中にスプーン(おたまを利用する場合もある)と鶏卵(近年は代用品としてしばしばピンポン球を用いる)が置かれており、その地点から次の定められた地点までの間、競技者はスプーンの上に卵を乗せたまま進む。落としてしまった場合は落とした地点からやり直す。コース中に競技者の人数と同数の紐をつけたタイヤ(大型車用の大きなサイズのものであることが多い)が置いてあり、その置いてある地点から次の定められた地点までの間、競技者は紐を引っ張ってタイヤを引きずりながら進む。コース中に数台の跳び箱が設置されており、基本的に競技者はその跳び箱を超えて進む。コース中に競技者の人数と同数の縄跳びの縄が置かれている。その置かれている地点から次の定められた地点までの間、競技者は縄跳びを跳びながら進まなくてはならない。コース中にコースに沿って数台、陸上競技用のハードルが設置されている。競技者はそのハードルを越えながら進まなくてはならない。主な越え方として、大きなハードルの場合はハードルをくぐり、そうでないものは飛び越えていく。コース中に野球用のバットが置いてある。競技者の人数と同数、又はそれより少し少ない本数であるのが一般的。競技者は、その置かれた地点の付近で、バットのヘッドを地面に、バットのエンドを自分の額につけ、バットを軸にして定められた回数(5回から10回程度)だけ回らなくてはならない。このことからこの障害を「ぐるぐるバット」と呼ぶ人も多い。回った後の競技者は目が回っているので容易には進むことができない。コース中にパン食い競走の用意がされており、競技者は手を使わずにパンを取ってからでないと先に進めない。コース中に数台の平均台が設置されている。競技者の人数よりは少ない場合が多く、1台しかないこともある。この部分では平均台を渡って進まなくてはならない。途中で落ちたら始点に戻ってやり直す。2015年5月ころ、一部のインターネット無料掲示板、まとめサイトなどで、障害物競走が障害者への『配慮』から「興味走」という別名に変更を強いられる言葉狩りが起きている、との風説が流された。実際は新潟県などで平成初期頃から小学校を中心に従来から行われていた、障害物競走の要素を含む「興味走」という競技を、例によってネット世論特有の障害者への差別や悪意が事実を歪曲して拡散させたネット事例のひとつであった。しかし情報リテラシーに劣る層では2016年現在でも真実として信じられ続けている。
出典:wikipedia
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