藤子不二雄アニメ史(ふじこふじおアニメし)は、藤子不二雄(藤子不二雄Ⓐ・藤子・F・不二雄)の漫画を原作として制作されたアニメ作品と、その概要の一覧である。1990年3月~1991年10月、全6巻。小学館ビデオよりリリース。藤子F短編作品の傑作を中心にアニメ化されたもの。冒頭には藤子F本人が出演し、解説している。NHKBS2で夏休みなどに朝のアニメスペシャルで一時期放送された。「オバケのQ太郎」などの、東京ムービーによるモノクロ作品がリリース。「オバケのQ太郎」「パーマン」「怪物くん」はTBS系の日曜日19:30~20:00が本放送枠だった。「オバケのQ太郎」は連続した時間帯に放映されていた「ウルトラQ」とともに、他局などから高視聴率・人気ゆえに「恐怖のQQタイム」と恐れられた。スポンサーの不二家をはじめ関連商品も多く発売され、それゆえ社会的影響力は小さくなかったはずである。しかし、これらの作品がモノクロであるゆえに1970年代以降ほとんど再放送されなかったこと、テレビアニメへの社会的認知度がそれほど大きくなかったことなどから、後年への影響力は小となり、特に後2作品は1980年代の新作放送後は忘れられた作品となった。これは「オバケのQ太郎」以外の作品はTVのカラー化に伴い、本来ならカラー作品にすべきところを制作側に資金が無くやむなく白黒作品にしてしまったことが大きい。「ウメ星デンカ」の放映の頃には大半のアニメがカラー化されていたにも関わらず、あえなく白黒作品にされてしまった。そしてスポンサーが降板し、第1次藤子アニメブームは去ってしまう。再放送も70年代中盤からされなくなり、リアルタイムで見ていたはずの人たちからも語られることが少ない。オープニング・エンディング集のビデオや特番のダイジェストで極稀に見られる程度である(これは権利側の方針という説がある)。カラー作品がいくつか作られ放送されたが「新オバケのQ太郎」が人気を博した以外は人気は今ひとつだった。理由は、藤子不二雄アニメ以外にも幼児~児童向け番組が多かったこと、当時は特殊能力超人ヒーローや巨大機動ロボットヒーローものが学年誌も含めた子供向け雑誌の目玉商品だったことなどが考えられる。但し、この時期に作られたカラー版の藤子アニメは、第3期前半まで比較的頻繁に再放送されていた。これは第一期を知らない当時の低年齢層の視聴者を中心に藤子作品の知名度を上げる事に一躍買っており、第3期へと続く爆発的藤子アニメブームの下地を徐々に作っていった。テレビ朝日系で「ドラえもん」を皮切りに次々と作品(シンエイ動画作品)が放送開始されると、たちまち人気作品となり、社会的影響力も絶大となった。当時小学校中学年以下だったメインのファンは言うに及ばず、小学校高学年・中学生などにも人気を博し第2期の藤子不二雄アニメ(この世代が幼少期に見たもの)が忘れ去られかけるほどである。大人からも、大人同士の会話でこれらの作品での設定・表現などが比喩に使われるなど、広く認知された。藤子キャラ御三家として、『ドラえもん』、『忍者ハットリくん』、『パーマン』の頭文字をとり『ドラ・ハッ・パー』なる造語が作られ、特番や映画のキャッチフレーズとして頻繁に使用された。レギュラー作品の放送枠に日曜朝が含まれていたこと(現在の「ニチアサキッズタイム」のルーツとなる)、相次ぐ劇場作品・特別番組の放送、およびテレビ朝日がこれらの作品群を「看板番組」としたことなどが一因であろう。現代の藤子不二雄アニメの社会的影響は、主にこれ以降の作品によるものである。メディアの多様化などでテレビアニメ自体の勢いが弱まり、そのため藤子不二雄アニメの快進撃も徐々に衰退していったものの、『エスパー魔美』や『プロゴルファー猿』、更には大人向けの『笑ゥせぇるすまん』など、視聴者の年齢対象を上げた作品が登場し、堅実にファンを増やしていったのもこの時期である。また「キテレツ大百科」などシンエイ動画以外の製作会社やテレビ朝日以外の放映局にも広がった。そんな中でも放映の続いた「ドラえもん」などについては、世代を超えて知られるようになった。また、この頃から、「ドラえもん」でジャイアンがのび太に暴力を振るうシーンが減るなど、いじめ防止などを目的とした設定・表現の変更が見られた。この時期には第1期の視聴者が親になっているはずだが、まだ親子2代の支持という感じではなかった。藤子・F・不二雄の死や少子化、さらには声優の世代交代を迎えた。第2期・第3期の視聴者が大人に(一部は大衆文化のオピニオンリーダー)、そして親となり、藤子不二雄アニメはまさに世代を超えた作品となった。しかし、基本的には『ドラえもん』など一部のシンエイ動画作品と「キテレツ大百科」などに限られており、それ以外の作品に触れる機会が少なくなって来ている。一方で廉価版コミックの販売、CS放送、DVDボックスの発売などといった新たな動きも見られている。また、2012年、『ハットリくん』のリメイクがインドで作られ、2013年に逆輸入された。藤子アニメの新作は、16年振りである。
出典:wikipedia
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