イヌサフラン科（イヌサフランか、学名：）はユリ目の科の1つである。世界各地の温帯から熱帯に分布するが新熱帯には分布しない。鱗茎・球茎を持った小形の多年草で、半蔓性のものもある。コルチカム（イヌサフラン, "Colchicum"）、バルボコディウム（"Bulbocodium"）、グロリオサ（"Gloriosa"）, サンダーソニア（"Sandersonia"）などの属は、花が美しく、日本でも観賞植物として栽培されている。日本にはチゴユリ属（"Disporum"）が自生する。およそ250種を含む。以下のような系統樹が得られている。"Petermannia"属はAPG植物分類体系第2版までイヌサフラン科に所属していたが、APG植物分類体系第3版において分離され、ペテルマニア科()に置かれるようになった。ダールグレン体系でもこの科を認めている。ユリ目に属し、約20属200種ほどを含むとされる。なお、APG植物分類体系におけるイヌサフラン科と種の数が異なるが、これはAPG植物分類体系におけるイヌサフラン科はダールグレン体系におけるイヌサフラン科のほかにウブラリア科()の一部の種を含むためである。クロンキスト体系、新エングラー体系はこの科を認めておらず、ユリ科に含めている。

出典:wikipedia