南部 信恩（なんぶ のぶおき）は、陸奥盛岡藩の第5代藩主。延宝6年（1678年）9月22日、第4代藩主・南部行信の三男として江戸麻生屋敷で生まれる。元禄13年（1700年）に兄・実信、元禄15年（1702年）父・行信が死去したため、家督を継いで藩主となった。元禄13年（1703年）に儒教に傾斜した父により重用され、藩主廃立にまで介入する儒臣を先代の遺命として断罪し、儒学傾斜策の弊害を改める。しかし、同年内に領内に凶作、江戸で元禄大地震が起こる。大地震により江戸藩邸が全て全壊し、藩財政に打撃が与えられた。宝永4年（1707年）12月8日に死去した。30歳の若さで、わずか5年の在職であった。異母弟の利幹が養子となり家督相続した。死後に実子の利視が生まれ、利幹の養嗣子となった。

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