白庭台（しらにわだい）は、奈良県生駒市にある地名。近鉄不動産により開発された新興住宅地である。生駒市によれば2015年（平成27年）9月1日現在、住民基本台帳による人口は5482人である。最寄り駅は、近鉄けいはんな線白庭台駅。生駒市道5号線（かえで通り）、生駒市道2号線（けやき通り）を中心として広がっている。西側には、同じく近鉄不動産が開発した住宅地「西白庭台」がある。また、南側にある住宅地「あすか野」とは一体となっている。「白庭台」の地名は、古代神話の物部氏の祖、饒速日命に関係する鳥見白庭山に由来する。これは、日本書紀に記載されている。1940年代に以下の状況を根拠に、当時の日本政府からこの地が「白庭山」であるとの認定を受けた。白庭台は当時の日本政府から認定された「白庭山」から名づけられた地名であるが、上記のとおり、実際の鳥見白庭山が白庭台付近にあったと言える物的証拠は皆無であり、研究者からは否定的に見られている。1988年（昭和63年）ころから開発が進み、住宅地として知名度があがった。街自体は発展途上であるが、都心回帰などの現象がみられるようになったため、当初の開発の見込みから乖離した状況にある。開発から19年目の2006年3月27日に近鉄けいはんな線が開通し、白庭台駅ができたことから利便性は高まっており、開通後の発展が期待されている。奈良県内の住民の移住が多く、期待された大阪府内からの人口流入は意外に少ない。また、団塊世代の定年退職後の終の棲家としての需要を期待されているが、団塊世代のマンション定住のライフスタイルにあわないとの提案を受け、マンションの建設も進むが、高低差がありが高齢者にとって住みよい街だとはいえないとの苦言も呈されている。また、けいはんな線と大阪市営地下鉄中央線の直通運転で本町などのオフィス街と直結しており、それらのオフィス街で働くサラリーマンのベッドタウンとしての期待もあったが、けいはんな線の加算運賃に加えて「近鉄+地下鉄」という運賃体系の結果、運賃に割高感があるうえ梅田や難波といった繁華街を通らないため、近鉄のみで難波へ通勤できる近鉄奈良線沿線やJRのみで梅田（北新地駅）へ通勤できる学研都市線沿線に運賃の価格差がネックになり、人気は落ちている。

出典:wikipedia