貼箱(はりばこ)は、板紙製の紙器(紙箱)や木箱の表面にデザインされた紙を貼って美麗に加工した、化粧箱である。日本において、板紙のような厚紙がなかった頃には、杉板などで箱を作り、内張や外張に千代紙などの和紙を貼って作られていた。明治時代以降、黄ボール、チップボールなどが作られるようになるとボール紙に和紙や洋紙を貼って作る貼箱が主流になったが、白ボールの出現で直接紙に印刷する製造法が一般的となった。貼箱は黄ボールやチップボールを芯にして箱を作るため、20世紀中のほとんどの時代においてはファクトリーオートメーション化が難しく、手作業が一般的であったことから、価格的には高価であった。しかし、機械技術の進歩に伴って近年ではファクトリーオートメーション化が進み、量産が可能になった。中芯と呼ばれる坪量500〜700g/m²の生地ボールで箱を作り、四隅を止め、テープや貼り紙で固定する。その箱の大きさに合わせた「貼り紙」として、和紙や印刷した洋紙を膠(にかわ)や貼箱専用のゼリー膠などの接着剤で貼り付け、くるみ込んで箱に仕上げる。また、箱の内側を白く清潔感を表現するため、裏白チップボールを使用することが多い。日本では高級な贈答品の容器として用いられ、宝石・装身具、時計、文房具、香水、酒類、菓子類、麺類(乾麺)等々、品物の種類によって様々なデザインが見られる。
出典:wikipedia
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