小野二郎（おの じろう)小野 二郎（おの じろう、1929年8月18日 - 1982年4月26日）は、日本の英文学者、思想家。東京府高円寺生まれ。1947年東京府立第六中学校（現東京都立新宿高等学校）卒業。1955年、東京大学教養学部教養学科イギリス科卒業。58年、同大学院比較文学比較文化修士課程修了。出版社の弘文堂に勤務し、谷川雁の評論集「原点が存在する」や「現代芸術論叢書」シリーズを企画、刊行。また同社から、師である島田謹二の『ロシヤにおける広瀬武夫』を刊行した。60年中村勝哉と晶文社を設立し、のち編集顧問、弘文堂を退職し東海大学専任講師。62年、武井昭夫の推薦で新日本文学会に入会。63年、明治大学政経学部専任講師となり、64年助教授、67年文学部助教授、70年「新日本文学」編集長となり、71年明大文学部教授。ウィリアム・モリスなどイギリス工芸運動の思想家たちに学びながら、大衆芸術運動の実践を通じた社会変革の実現を構想した。モノとしての書物についての独創的な分析や、イギリスの生活文化の紹介なども多くの読者をもった。心筋梗塞で急逝。高平哲郎は義弟にあたる。

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