『署長マクミラン』(しょちょう-、"McMillan and Wife")は、1971年から1977年まで、アメリカNBC系で40話が放送されたドラマ。日本では1976年に、NHKで放映された。弁護士のスチュワート・マクミラン(ロック・ハドソン)は、異例の抜擢によりサンフランシスコ市警察の署長に就任。彼の妻サリー(スーザン・セント・ジェームズ)は、犯罪心理学者の娘で推理好き。二人を世話するのは、毒舌家の家政婦ミルドレッド(ナンシー・ウォーカー)だ。マクミランは、刑事のエンライト巡査部長(ジョン・シャック)を右腕とし、自ら犯罪事件に乗り出しては解決に導くという、コメディ・タッチのミステリー・シリーズである。本シリーズは、1971年、「NBCワールド・ムービー」で放送された90分枠のテレビ映画、 『エジプトの秘宝』("Once Upon a Dead Man")がパイロット版である。これが好評だったため、連続シリーズ化が決定。同年スタートした、「NBCミステリー・ムービー」(90分枠、後に120分枠に拡大)という、異なるミステリー・シリーズを週替わりで放映する番組で、『刑事コロンボ』、『警部マクロード』と共に、放映が開始された。1976年開始の第6シーズンでは、サリー役のスーザン・セント・ジェームズと、ミルドレッド役のナンシー・ウォーカーが降板。二人は、飛行機事故で死亡したことにされ、タイトルも "McMillan" と変更された。ミルドレッドの代わりに、その妹アガサ(ナンシー・レイ)が家政婦となり、エンライトは警部補に昇進した。だが、このシーズンで「NBCミステリー・ムービー」が終了し、『署長マクミラン』も終わりとなった。日本では『署長マクミラン』は、同じ「NBCミステリー・ムービー」の『刑事コロンボ』や『警部マクロード』と共に、NHKから放映された(ただし、交互ではなく、それぞれがまとめて放送されている)が、8本のみの放映に終わっている。マクミランの肩書きは、原語では "Police Commissioner" (以下、コミッショナー)で、これを署長と訳すのは誤りである。サンフランシスコ市内には複数の警察署(Police Station)があるが、その署長は "Captain" である。警察署を含めたサンフランシスコ市警察(SFPD:San Francisco Police Department)全体のトップは、警察本部長(Chief of Police)になる。一方、コミッショナーとは、サンフランシスコ市長に任命され、SFPDの監督権限を持つので、本部長よりも上位になる。一人ではなく複数おり、そのトップは "President" と称される。コミッショナーは、マクミランのように、警察経験者以外から任命されることもある。また、エンライトのように、巡査部長クラスの秘書官が補佐する。日本でいえば、コミッショナーは、公安委員に近い。アメリカの警察制度は複雑であり、州や地域によっても違うため、日本の視聴者にはわかりにくい。そのため、格が違うのを承知の上で、意図的に誤訳したのだと思われる。
出典:wikipedia
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