文知摺橋(もちずりばし)は、福島県福島市にある国道115号(中村街道)の橋。阿武隈川を東西に渡り、東岸は福島県福島市岡部、西岸は同市堀河町をつなぐ。元々は「岡部の渡し」という渡し船によって岡部村と現在の堀川町にあたる五十辺村とが繋がれていた場所であり、元禄2年(1689年)に松尾芭蕉が文知摺観音ヘ向かう際に利用したとされる。明治22年(1889年)5月に岡部橋という橋名で長さ125間、幅9尺の仮板橋がかけられた。渡し賃を得る有料橋であったが、風水害による阿武隈川の増水により、大正時代までに10回以上の落橋や流出、損壊、そして架替や補修を行っており、板橋の脆さが露呈する形となった。現在でも周囲の川床には木製の杭の跡が現存している。昭和12年(1937年)9月9日に岡部橋のやや上流よりに文知摺橋としては初代となる鉄橋が1年6ヶ月をかけて架けられた。長さ238.5m、幅約7mのカンチレバープレートガーダー橋であった。施工は横河橋梁と松尾橋梁。しかし昭和38年(1963年)4月より、二級国道115号線相馬猪苗代線に指定され、モータリゼーションが進み増加した道路交通に耐えることができず、また構体の老朽化も進んだことから2代目文知摺橋となる現在の橋が初代文知摺橋から下流より、初代岡部橋があったあたりに昭和51年(1976年)12月に着工された。2代目文知摺橋は、1979年(昭和54年)12月に竣工した現橋で、当時は幅員9.25m、長さ242mの4径間鋼連続箱桁橋で、現在は上下線合わせ車道幅14m、歩道幅4.5m。上下線ともに車道は各2車線ずつ確保されている。橋上に石製の銘板が設置され、「石のカンノ」のテレビコマーシャルではこの橋の銘板が使われている。
出典:wikipedia
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