『大いなる秋田』(おおいなるあきた)は、1968年(昭和43年)に作曲家石井歓によって、秋田県の依頼で作曲された合唱(混声4部)と吹奏楽のための楽曲。当時の吹奏楽にはない斬新な試みと色彩溢れる大作で、秋田県内の各種イベントで演奏されるようになった。第1楽章「黎明」、第2楽章「追憶」、第3楽章「躍進」、第4楽章「大いなる秋田」の4部構成で、第3楽章に成田為三作曲「秋田県民歌」、第4楽章に「県民の歌」が挿入されている。1996年(平成8年)第70回全国花火競技大会(大曲の花火)の大会提供花火では、「大いなる秋田」をテーマで第1部前奏、第2部追憶「子守唄」、第3部「秋田県民歌」躍進「祭囃子」、第4部「大いなる秋田」という4部構成で、大打ち上げ花火が企画された。管弦楽版(佐藤菊夫編曲)やピアノ版もある。2010年5月23日杉並公会堂大ホールで大いなる秋田東京公演が開催された。2014年9月15日東京芸術劇場で大いなる秋田東京公演2014が開催された。第1楽章わがふるさとよ うるわしの故郷(くに)みのり豊かに 幸みてる故郷(くに)光り富む海 緑濃き山とわに変わらず とわに栄ゆくああ なつかしの ふるさと母なる故郷(くに) 秋田よああ いつの日も たゆむことなきふるさとの人大いなる故郷(くに) ひらけゆく故郷(くに)いざやたたえん とわの栄え高らかに 歌えよ いざ大いなる故郷(くに) 光りみてる故郷(くに)いざや歌え ことほぎの歌第2楽章ねんねこ ころろこ ねんねこ ころろこヤおれの めんこなば なしてなく……あられやコンコン まめコンコンいわしことれたら かごもてこいあられやコンコン まめコンコンはたはたとれたら たるもてこい第3楽章秀麗(しゆうれい)無比なる 鳥海山よ狂爛(きようらん)ほえたつ 男鹿半島よ神秘の十和田は 田沢と共に世界に名を得し 誇りの湖水山水みなこれ 詩のくに秋田めぐらす山々 霊気をこめて斧の音(ね)響かぬ 千古の美林地下なる鉱脈 無限の宝庫見渡す曠野(ひろの)は 渺茫(びようぼう)霞み黄金(こがね)と実りて 豊けき秋田篤胤(あつたね)信淵(しんえん) 巨人の教え久遠(くおん)に輝く 北斗と高く錦旗(きんき)を守りし 戌辰の栄(はえ)は矢留の城頭 華とぞ香る歴史は芳(かぐ)わし 誉れの秋田民族勝(すぐ)れて 質実剛毅正義と自治との さとしを体(たい)し人材遍(あまね)く 育みなして燦たる理想に 燃え起つ我ら至純の郷土と 拓かん秋田※「篤胤〜誉れの秋田」は3番、「民族〜拓かん秋田」は4番とされ、一般的には3番・4番は歌わない。第4楽章朝あけ雲の 色はえて仰ぐ はるかな 山々よつらなる町も 緑の村も平和の光り みちているああ あこがれの わが秋田みんなで みんなで 歌おうよ流れは大地 うるおして実る稲穂よ すぎの香よ資源はゆたか わきでる油田希望の力 たくましくああ 産業の わが秋田みんなで みんなで 伸ばそうよ湖深く 海ひらけ雪に 鍛えて 健やかに働く日々も 憩いの夜も文化の恵み 語り合うああ しあわせの わが秋田みんなで みんなで 進もうよ※「流れは大地〜伸ばそうよ」は2番とされているが、一般的には、2番は歌わないため、「湖深く〜進もうよ」が2番として知られている。
出典:wikipedia