『お花もようのワンピース』は水沢めぐみによる少女漫画作品。『りぼんオリジナル』(集英社)の2001年6月号、8月号、12月号、2002年2月号に掲載された。コミックスは全1巻。中学3年生の主人公の恋と友情と受験勉強を描いた作品。主人公の歩果は同級生の坂本の事が好き。お互いにからかったり冗談を言い合えるほど仲はいいが、告白はできず友達どまりだった。しかし可愛い同級生の友人の沙里が、坂本と仲良くしてる為に、沙里と坂本が付き合っているのではないかと思ってしまう歩果。さらに周囲からは、沙里は1年生の時に他人の彼氏を奪った事があり、今回も歩果と坂本の仲を引き裂こうとしているのではないかという噂が入ってくる。しかし歩果は、沙里はそんな事をする子ではないと思い沙里を信じる。しかし色々な偶然の出来事が重なった為に、歩果の沙里に対する疑いはどんどん大きくなってしまう。それでも歩果は沙里を信じようとする。しかしついに沙里と坂本の前で自分の本音をぶつけてしまい、沙里と坂本から真相を聞かされて自分の誤解だったと分かり、沙里に謝って仲直りする。そして志望校に合格し、坂本とも恋人になれる。実はこの作品は、全く別の作品になる予定だった。水沢は『りぼんオリジナル』での4回連載という事で話を考え、予告カットも描いたが、その頃に、同じ時期に始まるテレビドラマで同じような内容の作品があるという事を知った。その為に、かなり悩んだ末に、一から話を考え直す事にして、予告カットも急遽描き変えた(しかしその予告カットに描かれている女の子は、作品には登場しない)。とりあえずタイトルだけ『お花もようのワンピース』と決めたものの、ストーリーは全くできていない状態だった。さらにこの連載が始まる頃には、『Cookie』でも隔月の仕事が決まっており(『神様のオルゴール』)、時間的にかなり厳しかったがとりあえずタイトルから内容を考えたという。まず、タイトルに「ワンピース」という言葉が入っているので、毎回、洋服がらみのエピソードを入れる事にした。そして、4回連載なので、各回を春、夏、秋、冬に分けて、各回に季節の行事を取り入れる事にした。そのように何も無い所から突然創り上げた作品だが、水沢はかなりお気に入りの作品だという。小山歩果、坂本辰哉、相田沙里の関係もごく自然に浮かんできて、それぞれのキャラも描きやすかったし、この3人にとても愛着が持てたし、綿貫などの脇役キャラも好きだという。各回のポイントになる、ワンピース、Tシャツ、カーディガン、マフラーなどのエピソードを考えるのも楽しかったとの事。途中で『りぼん』本誌の連載が入ったり(『いちごの宝石』)私生活でも色々な事があって大騒ぎな感じで時間が過ぎていった4回連載だったが、それだけに自分の中ではより思い出深い作品だと述べている。(以上、コミックスの欄外の「製作ウラ話」より)。コミックスのカバーでも、「キャラクター的にも、ストーリー、エピソード的にも自分の中にある基本にすごく近い作品」「これからも色んな作品を作りたいけど、時にはこうやって原点に戻りたい」と述べている。前述のようにこの作品は、各回に洋服に関するエピソードが入っている。その洋服の種類はタイトルに含まれている。また、4回連載なので各回を春、夏、秋、冬に分けて、各回に季節の行事を取り入れている。各回のタイトルとその回の行事は以下の通り。各回は「第1話」「第2話」という呼び方ではなく、「Vol.1」「Vol.2」という呼び方になっている。全1巻。2002年11月15日発売。410円(税込み)。184ページ。番外編や他の作品は収録されていない。ISBN 4-08-856418-9
出典:wikipedia
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