鞍手駅(くらてえき)は、福岡県鞍手郡鞍手町大字小牧にある、九州旅客鉄道(JR九州)筑豊本線(福北ゆたか線)の駅である。駅関連施設は、鞍手町が保有しており、指定管理者制度により、JR九州が駅の管理・運営を行っている。室木線の廃止に伴い旧鞍手駅をはじめとした町内所在の駅を全て喪失した鞍手町が、室木線廃止と引き替えに当時同町を通りながらも駅が無かった筑豊本線に新駅を設置すべく請願を行い、結果的に室木線廃止の2年後、1987年に当駅が開業した(現在当駅は鞍手町唯一の鉄道駅)。鉄道廃止の際、運輸省(現・国土交通省)から1kmあたり3000万円の転換交付金が受けられるが、この駅はその室木線の転換交付金で作られており、その費用はほぼ1km分に相当する約3000万円である。筑豊本線が、電化される前の複々線時代に小牧に信号所、国鉄職員に宿舎などがあったが、現在はその様な建築物は排除され形跡はない。単式ホーム2面2線を有する地上駅。かつて炭鉱からの石炭輸送で栄えていた頃、現在の複線の内側にもう1本線路が敷かれた複単線構造だった名残で上下線間の幅(分離帯)が広い為、当駅ホームは相対式や島式ではなく西側から見てホーム、線路、ホーム、線路の順に並ぶ特異な配置(1面1線ホームを並列配置した形)となっている。駅本屋は西側のホームの西、階段を降りたところに置かれており、二つのホームの中ほどを一本の跨線橋が結んでいる(車いす用エレベータは無し)。駅舎内部の待合所には出札窓口が設けられ、ほかに自動券売機、自動改札機の設置もある。JR九州鉄道営業が駅業務を行う業務委託駅。マルスは無いがPOS端末機の設備を持つ。SUGOCAの利用が可能であるが、カード販売は行わずチャージのみ取り扱いを行う。2004年までは簡易委託駅であった。当駅構内の中間寄りには筑前中山炭鉱への石炭輸送用引き込み線分岐点だった「小牧信号場」がかつて存在し、現在でもその線路跡が上下線間に残っている。2001年10月6日に当駅を含む区間が電化開業し、筑豊本線の運転系統は「福北ゆたか線」・「若松線」・「原田線」へと3分割された。これに伴い、博多駅及び小倉駅まで(ごく一部は門司港駅や下関駅まで)乗り換え無しで利用可能(但し朝夕が中心で日中は直方止まりや折尾止まりの便が多い)となったが、以前運行されていた原田方面への直通便の廃止により桂川駅での乗り換えが必要となり、若松方面へは朝の一部の直通便を除き折尾駅で乗り換えが必要となった。2009年度の1日平均乗降人員は1,582人である。当駅は鞍手町の東辺部に位置し町中心部から2kmほど離れた場所に存在する。駅前は民家が数軒ある程度で閑散としている。なお遠賀川に架かる橋梁(遠賀橋や中島橋など)の混雑緩和を目的とした「北九鞍手夢大橋」の建設を進めて2015年春に無事完成した。これにより鞍手町小牧地区と北九州市八幡西区楠橋地区とが直結され、八幡西区方面からも当駅が利用しやすくなった。
出典:wikipedia
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