『悲しき熱帯』(かなしきねったい)は、作家・村上龍の初の短篇集。角川書店より1984年9月10日に初版が出版された。まず角川文庫版が出版され、1988年8月に『Summer in the city』と改題され単行本化されるという変わった経緯を持つ。文庫版のデザインはスタジオ・ギブが、カバー写真は浅井慎平が担当した。各短篇の扉にも浅井慎平の写真が一葉ずつ使用されている。あとがき、および栗本慎一郎による解説「悲しく透明な無頼派の愛」がある。「ハワイアン・ラプソディ」と「鐘が鳴る島」は『だいじょうぶマイ・フレンド』(1983年)の原型となった短篇であり、「ハワイアン・ラプソディ」は本書よりも先に『メイキング・オブ・だいじょうぶマイ・フレンド』(1983年)に収録された。また「フィリピン」では、フランシス・コッポラの『地獄の黙示録』撮影現場を訪れた際のエピソードが使用されている。本書と『ニューヨーク・シティ・マラソン』収録の短篇(前半の4篇)によって、デビューから『コインロッカー・ベイビーズ』を経て、『だいじょうぶマイ・フレンド』に至るまでの、初期の村上龍の短篇を読むことが出来る。
出典:wikipedia
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