エアバス A310 MRTT(Airbus A310 MRTT)とは、エアバス A310-300を改造して製造された空中給油機である。MRTTとは、多任務給油・輸送機 (Multi Role Tanker Transport) の頭字語である。EADS、エアバス、ルフトハンザ・テクニックによりA310-300から改造された空中給油機であり、空中給油以外に、貨物機、VIPにも対応可能な旅客機、医療搬送仕様機、貨客混載でのコンビネーション運用に対応している。ドイツ空軍は2004年9月29日に受領し、それに先立つ2004年7月28日には、空中給油に初成功している。2007年7月にはアビオニクスの更新が行われている。また、カナダ空軍は2004年10月に受領している。。任務における空中給油の初成功は、2009年2月4日ロストック=ラーゲ空港からバンガロールへ向けて飛行中のユーロファイターに対して行われたものである。空中給油はプローブアンドドローグ方式であり、両翼に1基ずつ搭載されたポッドを介して行う。ドイツ空軍では、速度520kmで2機に対して毎分1500リットルの燃料を給油可能としている。給油可能な燃料は進出距離3000nmで33t、1000nmで40tとされている。また、フライングブーム式への改造も視野に入れており、この場合の給油速度は毎分1,200USガロンで、機体側面下部にプローブアンドドローグ式に対応するホースを2つ設けて、各800USガロンの給油も可能とされているが、実機には採用されていない。給油機としての運用時は、貨物としての燃料タンクかACTと呼ばれる増槽を5基まで搭載して行われる。貨物機としては、機体を4つに分けて運用される。機体上部の主となる積載スペースは機体左側面の大型扉から積み下ろしを行い、機体下部のスペースは3つに分けて用いられる。高さ96インチまでのコンテナ・パレットに対応しており、移動は電動であるが、固定は手動式である。積載重量は42トンまで対応しているが、カナダ空軍は積載重量32tで運用している。旅客機としては、ドイツ空軍は214名、カナダ空軍は194名のコンフィギュレーションで運用している。医療搬送に充てられる場合、重傷者対応のユニット6基、担架56基を搭載可能である。ドイツ空軍の運用では、担架38基となっている。貨客混載も可能であり、ドイツ空軍の場合パレット12台と乗客57名の仕様としている。
出典:wikipedia
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