デルタドロメウス ("Deltadromeus") は後期白亜紀初頭の北西アフリカに生息していた大型肉食恐竜。全長は8メートル程度で、大きさの割には細身で軽量、脚も長く、おそらく足が速かったと思われる。それにちなみ「三角州の疾走者」という意味の属名が与えられた。頭骨などは発見されていないため、現在の復元はあくまで推定に基づく部分も多い。同時代の同地域にはカルカロドントサウルスやスピノサウルスなどのより大型の肉食恐竜も存在したが、主食となる獲物の対象を変えることで共存が成立していた。(スピノサウルスは魚類を、カルカロドントサウルスは大型の植物食恐竜を主な捕食対象にしていた可能性が高い。デルタドロメウスはその軽快な体つきから、身軽で逃げ足の速い小型から中型の植物食恐竜を主な獲物としていたとも推測される)かつては、南米やアフリカで繁栄したアベリサウルス類(ケラトサウルス類の一派)のうち、小型種であるノアサウルスに近いとみられていたが(右の分類はそれに基づく)、原始的なコエルロサウルス類でオルニトレステスなどに近い系統のものが大型化した種ともいわれる。一方でエラフロサウルス、リムサウルスなどの軽量で原始的なケラトサウルス類の類縁であるという見解もある。いずれの説にせよ、近縁が小型種ばかりの系統の中で例外的に大型化した特異な種であり、既知の大型肉食恐竜に近縁のものはいない、という点が共通している。更に2016年に至ってはネオヴェナトルに近いアロサウルス上科の一員で軽量化した特殊な種ではないかという説も浮上しており、化石の少なさも相まって未だに分類が揺れている。
出典:wikipedia
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