軍種（ぐんしゅ）とは、軍隊の種類区分。伝統的には陸軍・海軍の2軍種構成からなっていた。のちに、航空機の発達に伴い、当初は陸海軍の一部隊として存在した「航空隊」が分離し又は新設されて、空軍が誕生した。一般的には、この陸軍・海軍・空軍及び宇宙軍の3軍種構成を採る国が多い。防空任務を専門に行う防空軍を加えた4軍種構成を採る国もある。もっとも、アメリカ軍では、それに海兵隊及び沿岸警備隊が加わる5軍種構成である。ロシア連邦軍では、軍種（）は、陸軍（ロシア陸軍）、海軍（ロシア海軍）及び空軍（ロシア空軍）の3軍種であるが、それに加えてミサイル攻撃を担う「ロシア戦略ロケット軍」、ミサイル防衛と人工衛星管理を行なう「ロシア宇宙軍」、空挺部隊が軍化したロシア空挺軍の3独立兵種（）からなっている。或いは国家憲兵を独立の軍種としている国もある。また、カナダ軍のように、軍種を全て廃止して単一軍種とし、統合軍として編成している国や、ドイツ連邦軍のように、各軍に共通する指揮・兵站・通信・憲兵・教育を統合して戦力基盤軍を作り、医療部隊を統合して救護業務軍を作った国もある。

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