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グレート・ウェスタン鉄道6000型蒸気機関車

グレート・ウェスタン鉄道6000型蒸気機関車(6000 Class)はイギリスのグレート・ウェスタン鉄道(:GWR)が製造した急行旅客列車用テンダー式蒸気機関車の1形式である。各車の固有名から、キング型(King Class)とも呼ばれる。軸配置はテンホイラー(あるいは2C)である。キング型はグレート・ウェスタン鉄道の技師長(Chief Mechanic Engineer:CME)であったチャールズ・コレット(:在任期間:1922年 - 1941年)やその部下のウィリアム・ステニアー()らの手によって設計され、1927年から1930年にかけて、グレート・ウェスタン鉄道スウィンドン工場で6000 - 6029の30両が製造された。1926年にサザン鉄道が満を持して行ったロード・ネルソン・クラスの新製投入は、パディントンのGWR広報部門に大きな衝撃を与えた。なぜなら、これによって従来自社のキャッスル型()が保持していた「イギリス最強の機関車」という称号が奪われてしまったためである。それゆえ、GWRの総支配人であったサー・フェリックス・ポール(Sir Felix Pole)はこの奪われた名誉ある称号の奪還を目指し、ロード・ネルソンを凌駕する強力な新型機関車の設計を自社CMEのコレットに命じた。40,000ポンド以上の牽引力を備え重量級急行旅客列車をおよそ時速60マイルで走行可能とする、その過酷な要求に対しコレットは、超キャッスル型と呼ぶべき基本デザインで応えた。それは、スター型以来の単式4気筒という基本的なシリンダレイアウトを踏襲しつつ、使用圧力を既存のNo.1形の225ポンド/平方インチから25ポンド/平方インチ増圧して250ポンド/平方インチに昇圧した新設計のNo.12形(Type No.12)ボイラー、直径と行程を16フィート1/4インチ×28インチへ一回り拡大したシリンダ、入線可能線区を限定することで22.5tへ引き上げられた軸重、ボイラー径の拡大と車両限界の制約、重心の低下と牽引力強化の必要性などから直径が2インチ半縮小されて6フィート6インチ(1981mm)となった動輪、それにマスバランスが良好な4気筒機の特性をフルに生かし様々な改良によって高回転化を実現した弁装置、といった様々な要素技術の組み合わせによる地道な、そして正攻法の性能強化策の積み重ねで成立したものであった。こうして誕生した本形式は、ロールアウト直後の性能試験でポール卿に提示された性能要求を見事にクリアし、またイギリス最大の軸重とイギリス最長のノンストップ運転(ロンドン-プリマス間)という2大タイトルを獲得することで文字通りGWRの看板機関車となった。大直径のボイラを搭載し、曲線通過時の横動範囲を大きくすべく先台車の第1軸をアウトサイドフレーム方式に変更した、本形式の外観はその名の通り「王」の名に相応しい重厚さを備えていた。だが、その一方で既存のGWR在籍テンホイラー各機種にあった軽快感やスピード感にはやや欠けていた。とはいえ、本形式はGWRがセイント型()以来開発を進めてきたスウィンドン工場製高速テンホイラー機群の頂点に立つ「王」たる機種であることには変わりはなく、その荘重かつ堂々とした外観は保守的なスタイルを好む英国民に広く愛好されたとされる。本形式は宣伝を目的として計画された、というその出自ゆえに大量生産は当初より予定されていなかった。そのため、汎用急行旅客機であるキャッスル型の量産と平行する形で、運用上最低限必要となる30両が製造されるにとどまった。もっとも、歴代の国王の名を冠する本形式は、その卓越した性能とその名称ゆえに国家としてのイギリスの威信を賭けた宣伝行為にも利用された。例えば、1927年6月に完成した初号機である6000号機 "King George V"は完成直後にアメリカ合衆国へ送られ、ボルチモア・オハイオ鉄道()開業100周年記念行事に参加したことが知られている。前述の通り軸重が大きな本形式は入線可能線区が著しく制限された。このため、イギリスの西部幹線であるパディントン-ウルヴァーハンプトン間で、それも軸重増大に伴う橋梁の補強あるいは架け替え工事完了後に限定運用された。本形式の真価である強大な牽引力と優れた粘着特性は、この区間の内、ニュートン・アボット-プリマス間にある西デボンの急勾配区間で最大限に発揮された。なお、本形式はキャッスル型譲りの優れた燃費で知られていたが、それはGWRが擁するウェールズ産の高カロリー炭あってのものであった。それゆえ、戦後1947年には優良品質のウェールズ炭が入手難となったことから性能が低下した。そこで燃焼効率の改善による性能回復を目的として6022号機 "King Edward III"で新設計の高効率4列過熱管のテストが開始され、これが好成績を収めたため、以後順次各機の改修が実施された。高出力の高性能機であって初期のディーゼル機関車では代替が困難であったためか、本形式は少数派ながら全車揃って1962年まで現役で残されており、この年に全車廃車となっている。少数しか製造されず、しかも大軸重で入線可能線区が限られる大型機であったにもかかわらず、現在、6000号機 "King George V"、6023号機 "King Edward II"、そして6024号機 "King Edward I"の3両が保存されている。

出典:wikipedia

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