ヤマハ・YZF-R7(ワイゼットエフ-アールセブン)は、ヤマハ発動機が1999年に発売したフランス及びドイツ市場向けオートバイである。1998年11月に行われたイギリス、バーミンガムのモーターショーで次世代ホモロゲーションモデルとして発表され、世界選手権、全日本選手権では1999年シーズンからベース車両に用いた車両が登場した。全日本では開発段階から関わっていた吉川和多留が初年度にしてタイトルを獲得、世界選手権においては芳賀紀行の搭乗で2000年にはランキング2位の成績を収めた。また、上記の二名によってエントリーした2000年の鈴鹿8時間耐久ロードレースでは転倒によって18位といった結果に終わったものの、ポールポジションの獲得と決勝での最速ラップタイムを記録するなど、潜在能力の高さを証明した。YZF-R1やYZF-R6と同様に三角形にレイアウトすることによって前後長が短縮されたエンジンは、チタン製バルブ、ニッケル複合メッキを施されたスリーブレスシリンダー、クロスミッションやバックトルクリミッターなどを標準で装備するものの、フランスの出力規制にあわせた106PSとするためにスタンダード状態ではバタフライバルブがほとんど開閉せず、あくまで性能を全て発揮するためにはキットパーツの組み込みを前提とした設計がなされている。空気取り入れ口を車体前面まで延長し、ラムエア効果を生み出すカーボン製エアクリーナーボックスや、13:1以上の高圧縮比を想定しニッケルメッキを施したアルミ鍛造ピストン、部品注文した場合には4本で100万円程度のチタン削り出しコンロッドなど、本来のサーキットでの勝利のために技術の粋が投入されたエンジンは、それらの制限を取り払い、改造を行うことによって170PS以上の性能を発揮する。フレームはアルミプレス材によるYZF-R1やYZF-R6と同様のデルタボックス2と呼ばれるツインスパーフレームだが、ステムからスイングアームピボットまでがより直線的に接続され、剛性値はYZF-R1の2倍に迫る。なお、サーキット走行に必要なオイル、ガソリン、冷却水のキャッチタンクはフレームに予め設けられ、カウルやエアクリーナーボックスなどの着脱の機会が多い部分はクイックファスナーで固定されている。オイルクーラーは水冷式。燃料タンクはアルミ製で重量は実測で4.7kg、キットパーツの装着によってクイックチャージャーに対応し、容量もレギュレーション上限の24Lに増加する。各種カウルはゼッケンの表示スペースやタイヤウォーマーを装着するためのクリアランスの確保を前提とした大きさに設定されている。2000年のスーパーバイク世界選手権において芳賀紀行が2位、マニュファクチャラーランキング3位。1999年の全日本ロードレース選手権において吉川和多留が優勝。
出典:wikipedia
LINEスタンプ制作に興味がある場合は、
下記よりスタンプファクトリーのホームページをご覧ください。