世界三大レース(せかいさんだいレース、"Triple Crown of Motorsport")とは、モナコグランプリ、インディ500、ル・マン24時間レースという3つの自動車レースに対する伝統的な呼称である。今日世界三大レースに数えられるレースは、いずれもモータースポーツの歴史とほぼ等しい長い歴史と高い人気を持つ。現在ではの看板レースを担っている。これらのレースは、それぞれが大きく異なる特徴を持つ。2016年時点の主な記録。この「世界三大レース」を語る上で最もよく取り上げられるのは、複数のレースを勝利したドライバーについての記録である。これが重んじられるのは、前述の通り3レースがそれぞれ異なる性質であり、ドライバーに要求される技術も変わってくるためである。この3レース全てを制覇したドライバーはグラハム・ヒルのみで、他、3レース中2レースを制したドライバーが6名いる。この内、ヒルがモナコで挙げた5勝、A・J・フォイトがインディ500で挙げた4勝は、それぞれのレースで当時の史上最多勝記録となるものであった。三大レース中の複数のレースにおいて優勝を同年中に達成した例としては、1967年にフォイトがインディ500とル・マンの両方で優勝した例があるのみである。2016年現在、この7名のドライバーの内、現役のレースドライバーはモントーヤのみである(モントーヤとフォイトを除く5名は故人)。この3レース全てを制覇したコンストラクター(車体製造者)は、メルセデスとマクラーレンのみである。モナコGPの最多勝記録はアイルトン・セナ(6勝)が持ち、これに5勝のグラハム・ヒル、ミハエル・シューマッハ、4勝のアラン・プロストが続き、彼らを含め、2勝以上を挙げたドライバーの数は計15名に上る。連勝記録については、セナが持つ5連勝という記録に対して続くのはグラハム・ヒル(1963年-1965年)、プロスト(1984年-1986年)、ニコ・ロズベルグ(2013年-2015年)が持つ3連勝という記録であり、セナの記録がやや突出したものとなっている。インディ500の最多勝記録は4勝で3人が並び、3勝を挙げたドライバーも7人に及ぶ(現役のドライバーはエリオ・カストロネベスのみ)。2勝以上を挙げたドライバーは19名であり、三大レース中、最多である。連勝記録は少なく、2連勝を達成した5名のみであり、3連勝以上を達成したドライバーは存在しない。ル・マン24時間レースにおける最多勝記録はトム・クリステンセンが持つ9勝であり、クリステンセンが2005年に7勝目を挙げる以前はジャッキー・イクスが1982年までに樹立した通算6勝が最多勝記録であった。現在ではこれに5勝のデレック・ベルが続き、4勝のドライバーは5名を数える。連勝記録としてはクリステンセンが2000年-2005年に達成した6連勝が突出したものとなっており、2番手以下は3連勝で6名が並ぶ。日本人ドライバーで世界三大レースの優勝者となった者としては、1995年のル・マン24時間レースでマクラーレン F1 GTRを駆って優勝した関谷正徳(チームメイトはヤニック・ダルマス、J・J・レート)、2004年のル・マン24時間レースでアウディ・R8を駆って優勝した荒聖治(チームメイトはトム・クリステンセン、リナルド・カペッロ)の2名がいる。日本人ドライバーでモナコGP、インディ500を優勝した者はなく、決勝レースの最高成績はモナコGPが5位(2011年・小林可夢偉)、インディ500が5位(2003年・高木虎之介)となっている。日本のコンストラクター(車体製造者)としては、マツダ(マツダスピード、マツダ・787B)が1991年のル・マン24時間レースで収めた優勝が世界三大レースにおける唯一の勝利である。モナコGPにおいては2006年にホンダ・レーシング・F1チームが記録した4位が最高位である(ドライバーはルーベンス・バリチェロ)。インディ500にはコンストラクター(車体製造者)として参戦した例がない。エンジンコンストラクター(エンジン製造者)としては、インディ500ではトヨタ(2003年)、ホンダ(2004年-2012年、2014年)が、モナコGPではホンダと無限(無限ホンダ、1996年)が優勝を記録している。特にモナコGPにおいてはホンダがエンジンコンストラクターとしての連勝記録(6連勝:1987年-1992年)を持っている。「コンストラクター」に該当しないプライベートチームとしては、2004年のル・マン24時間レースでチーム郷が優勝を達成している(車両はアウディ・R8)。また、世界三大レースの3つ全てに出走経験がある日本人ドライバーは中野信治のみ。
出典:wikipedia
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