申年がしん(さるどしがしん)は、鳥取藩における天保の大飢饉の呼称。その悲惨さは近年まで恐怖の伝説として語り継がれていた。「がしん」とは、各地の方言で「餓死」が転訛した飢饉を表す言葉で、鳥取藩内における飢饉がいよいよ本格化した1836年(天保7年)が申年であったことから、この名で呼ばれた。1831年(天保2年)に東北地方から始まった天保の大飢饉は、のち全国に及び、その窮状は悲惨を極めた。鳥取藩でも例外ではなかった。前述のように、申年がしんの悲惨さは長く人々の心に残り、近年まで語り伝えられた。1975年(昭和50年)発刊の因幡地方の伝承を集めた『むかしがたり』(著:山田てる子、毎日新聞鳥取支局)に、申年がしんについて紹介されている。著者山田てる子(1902年-1983年)は子どもの頃に、祖母に寝かしつけてもらう際、この悲惨な昔話を聞いたという。前述のように、この飢饉の悲惨さは長く人々の記憶に残り、伝説として語り継がれた。鳥取県鳥取市内には、飢饉の悲惨さを物語る遺跡が現在でもいくつか残っている。
出典:wikipedia
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