SIGH(サイ)は、日本のエクストリーム・メタルバンド。日本のブラックメタルバンドとしては、かなり早い時期から活動している。主にヨーロッパ等の海外を中心に活動しており、それらの日本のバンドの海外進出の先駆的な存在である。メイヘムのユーロニモスが立ち上げたデスライク・サイレンス・プロダクションがアルバムをリリースした唯一の非スカンディナヴィア出身のバンドである。1990年、東京で大学のサークル仲間同士で結成。当初はヴェノム、デスロウ、デス、スレイヤー、ウィップラッシュなどをカバーするバンドだった。同年、デモを2つ作成。1992年、1stEPである『Requiems for Fools』をリリース。このEPは当初デッドに送られたが、彼が自殺したことによってユーロニモスの手に渡っている。他にも、川嶋はテープのトレードや手紙のやり取りを通して、サモス、ファウスト、ヴァルグ・ヴィーケネスらをはじめとするノルウェーのシーンのメンバーと交流を持っていた。1993年、デスライク・サイレンス・プロダクションから1stアルバム『Scorn Defeat』をリリース。このアルバムはエンペラーやクレイドル・オブ・フィルスといったバンドのシンフォニックな要素に影響を与えたともいわれる。ユーロニモスの死によってデスライク・サイレンス・プロダクションが消滅したため、カコフォナス・レコードと契約。1995年、2ndアルバム『Infidel Art』をリリース。2001年、カコフォナス・レコードとプロモーションやアルバムの権利関係で揉めていたバンドは、センチュリー・メディア・レコードから5thアルバム『Imaginary Sonicscape』をリリースすることになる。この作品は以前の作品よりもアヴァンギャルドな仕上がりになっているが、これは川嶋がジャズからモンゴルの喉歌に至るまで可能な限り様々な音楽を取り入れようとした結果である。2005年、キャンドルライト・レコードから6thアルバム『Gallows Gallery』をリリース。このアルバムから原島淳一が加入し、藤波聡がドラムからベースに転向している。2007年、ジ・エンド・レコードから7thアルバム『Hangman's Hymn』をリリース。 2010年、8thアルバム『Scenes from Hell』をリリース。川嶋はこの作品について「リヒャルト・シュトラウスが推し進めた交響詩的な手法をとって、ヒントさえ与えられれば情景が目に浮かぶような作りにしました。」と語っている。また、ヴァシリー・カリンニコフ、ティホン・フレンニコフ、ミハイル・グリンカ、ピョートル・チャイコフスキーといったロシアの作曲家や伊福部昭の影響もあるという。2012年、キャンドルライト・レコードに移籍し、9thアルバム『In Somniphobia』をリリース。9月末に行われたアルセストの東京公演ではVampilliaとともに前座をつとめることとなった。 2014年、ギターの石川慎一が解雇され、Kadenzzaの大島雄一が加入した。初期は割とオーソドックスなブラックメタルをプレイしていたが、徐々にサイケデリック/アヴァンギャルドな要素を強めていった。Hangman's Hymnからはスラッシュメタルやシンフォニックブラックメタルといった路線へと回帰している。曲作りはMIDIで行っている。まず、曲をすべて打ち込み、それを聞き込んでアレンジを行っていく。それを繰り返して、曲が出来上がると徐々に本物の楽器でレコーディングをしていくというスタイルである。この手法はGhastly Funeral Theatreからずっと行っているという。また、楽曲はアルバムの方向性を決めてから書くことにしている。影響を受けたバンドはVenom、Celtic Frost、Iron Maiden、Black Sabbath、Death SS、Frank Zappa、John Zorn、Death、Paul Chain、Pentagram、ザ・ビーチ・ボーイズ、The Beatles。日本の音楽ではGENOCIDE nippon、J・A・シーザーを好んで聴くという。以下は2006年時点での情報である。Hail Horror Hailの前に発表されたGhastly Funeral Theatreを考慮に入れて各アルバムの頭文字をとっていくと、SIGHの文字が交互に浮かび上がるようになっている。
出典:wikipedia
LINEスタンプ制作に興味がある場合は、
下記よりスタンプファクトリーのホームページをご覧ください。