蔵馬(くらま)は、漫画及びそれを原作としたアニメと映画『幽☆遊☆白書』に登場する架空の人物。担当声優は緒方恵美。暗黒武術会での妖狐蔵馬の声優は中原茂。正体は魔界でも有名な宝具専門の盗賊で何百年も生きた狐が妖力をもった妖狐だった。霊界の特別防衛隊に瀕死の重傷を負わされ、人間の胎児に憑依融合、南野秀一(みなみの しゅういち)として生きる。妖怪や霊界関係者にはその後も蔵馬と呼ばれている。最初は妖力が回復したら家族の前から姿を消すはずだったが、9歳のときに母・志保利が自分を庇って腕に消えない傷を負い(アニメではこのシーンはなく、傷も無いため単純に母親として慕っているという設定になった)、そのことに罪悪感を抱くようになったことから、家に残り続け、志保利が病に倒れたことで彼女を母親として慕っていることを自覚する。盗み出した霊界の三大秘宝の一つ・暗黒鏡(モデルは八咫鏡)で志保利を病から助けるために使用した際に浦飯幽助の協力により命を取り留める。その後「社会奉仕」として幽助らと共闘、人間界を守る立場になる。進学校・盟王学園高校に通っている優等生で、成績はトップを維持。生物部所属。登場当初は高校1年、暗黒武術会後は高校2年。蔵馬としての実年齢は不明。最終回で大学には進学せず、社長である義父が経営する中小企業に就職したと明かされている。幽助陣営の優秀なブレーンで、直情的な幽助たち3人の間を取り持ち纏めている。特に飛影とは仲間であると同時に、孤児である彼の保護者的な役割も担っている。育成者としても優れており桑原和真を暗黒武術会で通用するまでに鍛え上げたほか、同大会で知り合った妖怪達を黄泉軍の戦力として十分なまでに育てた実績がある。秘訣は「うまい食事と適度な運動」とのことだが、食事は酎曰く「毒みてーな薬草」、内容は死々若丸曰く「地獄」。桑原が高校に進学後、彼の学業面の面倒も見ている。魔界統一トーナメント編で母親・志保利が再婚。新たに弟となった義父の連れ子の名前も秀一で、再婚相手の「畑中」姓ではなく南野の姓をその後も名乗り続ける。義弟の畑中秀一とはお互いを「秀一くん」「秀一兄さん」と呼び合っている。コミックのカラーページでは髪の色や瞳の色は限定されていない(大半は黒髪・黒瞳)が、テレビアニメでは、赤い髪と緑の瞳。また、アニメ設定では桑原静流と同じ身長である。コミック初登場、高校1年の時点から同じ髪型をしているが、中学3年生頃のエピソードを描いた番外編TWO SHOTSでは短髪。南野秀一の時は、丁寧な言葉遣いで高い社会性を見せる。ハネの強いロングヘアで、中性的な容姿をしている。女性に間違われたこともあり、本人はそのことを非常に不愉快に思っている。学業では成績が優れており、学年でも1、2を争うほど。人間の女性に想われる場面がある。人をからかうのが好きなお茶目な面があり、特に飛影は分かりやすい反応を示すため、彼と雪菜の関係を知った後はより頻繁に行っている。魔族大隔世によって伸びすぎた幽助の髪を切ったりと器用な面がある。人間の情として、お人よしな面もあり、当時は敵であった飛影を自室まで運び深手を負っていた飛影の治療を行ったり、裏浦島の嘘話を信じる場面がある。また、家族思いなのを逆手にとられ敵に家族を人質にされることがあり、暗黒武術会での戦いで一度家族を人質にとられるが、シマネキ草を使って勝利している。原作外伝7巻収録の「TWO SHOTS」では同級生の喜多嶋から告白されるも全く気付いていなかったらしく、その想いに答えることなく夢幻花の花粉を使い記憶を消去している。人間としての社会道徳と妖怪としての本来の戦闘スタイルが入り交じっている。基本的には戦いを好まない反面、彼の対戦相手は悲惨な死に様である場合が多い。飛影曰く「最も敵にしたくない奴」「敵対する者に対しての残虐さはオレ以上」。また、鴉には「冷静で好戦的」と称されている。仙水編から、魔界の穴の影響と前世の実の副作用が原因で、制限仕切れない敵意が限界点に達すると、約50%の確率で妖狐に戻る(その際変化するのは外見だけで、声は元のまま)。その度に南野秀一の生命力をかなり削る。彼自身は、よほどのことがない限りは人間界で南野秀一として生活していくつもりである。名前の由来は、かつては蔵馬と同音である鞍馬からではないかと言われていたが、感覚で選んだ音に漢字を当てはめただけである。人間名の由来は南野陽子(南野妖狐)から。その他の候補の由来としては南田洋子(南田妖狐)、石田燿子(石田妖狐)、具志堅用高(具志堅妖狐+う)があった。妖力でありとあらゆる植物を操り、武器化する事ができる。原作者によるとヒマワリを散弾銃、サボテンを爆弾に武器化できるほか、その気になればスギ花粉を使って日本中の人間を抹殺することも可能であるが人間界の植物は武器としては不向き。本来は魔界の植物を使役することが可能なのだが、暗黒武術会の時点では人間界に魔界植物を召喚するのは命がけだった。好んで使っているのは、薔薇を鞭にした薔薇棘鞭刃である。アニメ劇場版では竹を武器にしたり、アニメオリジナルエピソードとなった時雨との戦いでは桜を魔界の化石化した億年樹に融合させて戦っていた。「敵の戦法を見定めてから戦う」を信条としているが先手を取られやすく、スピードが速い敵の前では植物を武器化する隙が見つかりにくいため、飛影は蔵馬の戦法を「悪いクセ」と評している。読みは「ようこ」。蔵馬の本来の姿。南野秀一よりも背が高く、銀色の長髪、耳は狐で尻尾が生えている。A級妖怪。アニメでは秀一よりも肌の色が薄く、目は薄茶色。性格は、極悪非道で冷静沈着。魔界では名を挙げる為に盗賊をしていた。約千年前に副総長だった黄泉を見限り、刺客を差し向けて黄泉を殺害しようとした。コミック初登場の15年前、霊界特別防衛隊に瀕死の状態に追いつめられ、胎児の状態の南野秀一に憑依する(以降は人物・来歴を参照)。基本的に狙う獲物は、封印された古代の宝具や武器。「隠そうとするものを見つける」のは、現在でも特技の一つ。その所業は「伝説の極悪盗賊」と言われるほど。南野秀一のときと比べると遥かに戦闘力が高い。纏っている白魔装束は気を練り上げて作ったものとされている。人間と融合する以前はA級妖怪、最終的にS級妖怪に成長、鯱を倒した時の妖力は152,000。映画第二弾『冥界死闘篇 炎の絆』では、過去に仲間に黒鵺(くろぬえ)がいた。魔界の神殿からの逃亡の途中、蔵馬の目の前で命を落としたが、彼に対しては友情を抱いていた模様。今なお、助けられなかったことを悔やんでいる。当初、蔵馬の声優を女性にしたことに対する視聴者からの拒否反応が凄まじく、投書が週刊少年ジャンプ編集部に大量に届くなど、かなりもめていた。しかし、当時の担当は「この配役は間違っていない」とアニメスタッフを励ました。また、緒方恵美は他の声優では有り得ないところまで蔵馬のキャラクター性をつかんでいたらしい。
出典:wikipedia
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