ハエ取り紙(ハエとりがみ)とは、ハエの駆除用品の一種。誘引材が付いた粘着テープを天井や鴨居などから吊し、寄ってくるハエを捕獲する。主にロジンと油(ひまし油など)などを原料とする粘着性の強い粘性を持った液体がシートに塗布されており、これに接触した昆虫など小動物がベタベタ粘りつくことで捕らえられる。これは所謂接着ではないため、揮発性の高い溶剤が乾くことで固化しないようになっており、概ね塗布された液体の面が出ている限りは対象を捉えることが出来るが、大抵は(大量の虫が貼り付いている状態は見た目の上でも衛生的に見えないなどの事情で)ある程度の期間が経ったら新しいものに交換される。日本でよく見るタイプはカモ井加工紙が昭和5年(1930年)に発明した天井吊り下げタイプである。それまで海外で使用されていたタイプは平紙状の粘着・誘引シートを設置するだけという素朴なものであった。吊り下げタイプは海外にも大量に輸出されている。その多くでは1つのパッケージに何本かがセットになっており、数箇所に同時に設置したり、定期的に交換される替えとして利用される。高さ8cm程度の紙筒に入ったテープを引き出して使用する。テープ先端には画鋲が取り付けられている製品もあり、これを天井や鴨居などに刺して固定する。近年では、シートタイプやスティックタイプも散見されるようになった。古典的な製品ではあるが、基本的に殺虫剤の成分が入っていないため、食品を取り扱う事業所などでよく使われる。日本では製造会社の商品名リボンハイトリ、ハエ取りリボンがそのまま使われることも多かった。粘着力は強力なため、人が誤って触れると容易に取れなくなるので特に注意が必要である。また、風が吹き抜ける場所では埃や葉屑などのゴミが付着して機能が早期に低下することにも留意しなければならない。設置場所を通る小動物をすべて捕獲するトラップであるために、動物相の調査に使える。生態学的研究に利用される場合がある。例えば目的の場所にぶら下げると、そこを通る昆虫をその高さ別に採集できる。池の水面に設置したところ、アメンボが意外に水面より少し上で捕まるのが多かった、などという例もある。
出典:wikipedia
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