福祉住環境コーディネーター(ふくしじゅうかんきょうコーディネーター)は日本の民間資格の一つ。高齢者や障害者に対して住みやすい住環境を整備するためのコーディネート(調整役)である。従来では例えば、建築は建築士、介護は介護福祉士、医療は医師や理学療法士などの専門職がそれぞれに担当し、全体的に見て住環境整備に必要な要素が抜け落ちやすかった。このような点を解消するため上記資格者(建築・医療・介護福祉・行政など)の立場を理解し、各専門職の仲立ちをする事で、より利用者並びに利用者の家族の立場にたち住環境整備を円滑化するための知識を得る民間検定試験である。それ単体ではファシリテート(適宜介入)や専門対応が出来ず、実務では建築・医療・介護福祉・行政などに加味して活用するケースが多いのが実体である。ただし、2級を取得すると、介護保険を利用した住宅改修を行った際の必要書類である「住宅改修が必要な理由書」を作成することが認められている。医療・福祉・建築について体系的で幅広い知識を身につけ、建築士やケアマネジャー等各種専門職と連携をとりながらクライアントに適切な住宅改修プランを提示したり、福祉用具や諸施策情報などについてもアドバイスする。東京商工会議所が主催している。1級から3級まであり、福祉系の資格としては珍しく特に受験資格は要らず、誰でも受験することができる。検定試験は年2回(7月と11月頃)実施されている。3級と2級は同時に受験したり、2級からでも受験できるが、2級に合格しなければ1級を受験することができない。3級は第1回から概ね40%から60%の合格率で推移している。2級は初期は10%台と低い合格率の回もあったが、近年は難易度によって30%台から70%台まで振れ幅が広く3級よりも高い回も多くなっている。1級は10%未満の低い合格率となっている。なお、合格点は全級で100点満点中70点以上となっている。3級と2級はマークシート方式だが、1級は前後半でマークシート方式と記述式の2種類の試験を受験することとなっており、いずれも70点以上を獲得する必要がある。実際に資格を取得しても「福祉住環境コーディネーター」という職種で採用している事業所や企業は非常に少ない。受験する者は、建築関係の仕事(リフォーム会社や工務店)に就いている建築士、介護保険で福祉用具貸与や住宅改修等を行っている事業所の福祉用具専門相談員、ホームヘルパーや介護支援専門員など福祉関係職の受験が多い。自己のスキルアップや会社の資格取得勧めで受験する者もいる。
出典:wikipedia
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