NHK時計(エヌエイチケイとけい、エヌエイチケイどけい)は、本項ではこれらを包括して記述する。NHKテレビによる時報放送は1950年代後半より放送され、デザイン変更、ニュースオープニングCGとの一体化、NHKのCI変更に伴うロゴ変更などを経て、地上アナログ放送においては正午の教育テレビにおいてアナログ放送終了となる2011年7月23日(岩手県・宮城県・福島県では2012年3月31日)まで放送されていた。様々なデザインがあるが、最も広く知られているのは、1968年頃から1991年頃まで使用されていた、画面中央の楕円形の盤面の中に黒地の真円のアナログ時計が描かれ、右下にNHKのロゴが描かれたデザインのもので、以下の2種類が存在した。この時計は名刺より二回りほど大きい程度の小さい実物の時計をテレビカメラで接写して放送していたという。青版の実物はNHK放送博物館の3階にて収蔵品として展示されている。木目版の実物は永らく行方不明になっていたが、2006年10月17日にNHK放送センター内のTOC(テクニカルオペレーションセンター、放送を最終的に送出する施設)の奥の棚に眠っていたのが見つかったという。時報放送は毎日午前7時・正午・午後7時の3回放送され、映像はNHK総合ではおよそ10秒前から開始、これに対しNHK教育では当初は30秒前だったが、後に5秒前から始まった(時期不明)。NHK総合の時報は、CG化後にNHKニュースおはよう日本・(正午の)NHKニュース・NHKニュース7のオープニングに内包される形となり単独の放送はなくなったが、NHK教育では末期まで単独で放送されていた。総合・教育の地上波のほか、BSアナログ放送のBS1、BS2でも一時期流れていた。NHKの時報音は3秒前から440Hz(実音でラ/Aの音)のトーンパルスを毎秒あたり0.1秒ずつ計3回鳴らし(この3打音を「予報音」と呼ぶ)、最後に正時に880Hz(前述の音の1オクターブ上)で約2秒間減衰しながら続くトーンパルス(「正報音」と呼ぶ)を鳴らすというものである(これは現在も行われているラジオの時報音も同じ)。この信号音を利用して、一部の家庭用ビデオデッキやHDD・DVDレコーダーなどでは、時報音が内蔵時計の時刻調整に活用されていた。待機状態のときに地上アナログ放送の教育テレビを正午直前から受信し、時報音を用いて内蔵時計を較正する。そのためこの機能を利用する場合は、普段教育テレビを録画しなくともその受信チャンネルを地域に合わせて初期設定しておく必要があった。そのほか、桃色のもの(衛星放送専用)、CGを用いたもの(1991年頃 - アナログ放送終了まで)もある。教育テレビでの最終デザインは、背景は青空に浮かぶ雲で輪が虹色のものであった。地上デジタル放送開始では送出情報の「圧縮」と「解凍」のタイムラグが生じ、地域・受信機によって遅延時間が異なることから正確なタイミングで時報を放送できなくなったため、デジタル放送では時報放送は行われなくなった(日本の地上デジタルテレビ放送#時報の扱いも参照)が、アナログ放送終了後も業務用標準時計の子時計としても使われており、各地域拠点局の副調整室やテレビスタジオ等のモニターに映し出されている。また、引き続きアナログ波を使用しているラジオ放送では音声による時報放送が行われている。NHK公式サイトでは、2006年10月6日から青版、2006年10月20日から木目版のデザインを模したブログパーツが配布を開始、その後も各種アプリとして配布されている(後述)。2008年1月には、NHK時計を模した壁掛け時計がNHKエンタープライズから発売された。大きさは26×30.5×4.5cmで、実物よりも大きい。セイコークロック製造。こちらも盤面は青版と木目版の2種類がある。1989年1月7日(昭和天皇崩御当日)の午後7時のNHKニュースでは、直前に時報のみ流し時計の表示は実施しなかった。一方で、7日から8日にかけて(=元号が昭和から平成に変わる瞬間)は、このNHK時計と時報が流れた。なお、FNNでも同様の対応を採ったが、こちらはNTTの電話による時報音を放送したものだった。
出典:wikipedia
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