松輪島(マツワ島、まつわとう)は、千島列島の中部に位置する島。ロシア名はマトゥア島 ()。英語表記はMatua。島の名前の由来は、アイヌ語の「モト・ア(土着の者だ吾々は)」から。かつて千島アイヌが千島列島を行き来していた中で、本島に土着したアイヌが存在したため。羅処和島の北北東、羅処和海峡を挟んだ約 30 キロメートルの北緯48度5分30秒東経153度12分に位置する、長さ約 11 キロメートル、幅約 6.5 キロメートル、面積約 52 平方キロメートルのナス形をした火山島である。松輪海峡を挟む北東 18 キロメートルには雷公計島がある。全島が概ね山岳から成り、北西から次の二つの山が座している。海岸は概ね懸崖を成しているが、島の南部は山の裾野が広がり、海辺は浜になっている。また、島の東方約 1 キロメートル余りのところに磐城島(いわきじま、海抜約 70 メートル)があり、その間に介在する水域は「大和湾」と呼ばれ、1,500 トン級の船舶が停泊できる好錨地である。かつて、気象庁の気象通報では松輪島の天候、気温を発表していた。夏季は非常に冷涼である。かつて、千島アイヌの中には土着する者がいた。第二次世界大戦が始まると旧日本海軍によって島の南東部に飛行場が建設され、守備隊が置かれた。最大7,000 - 8,000 名の兵が駐屯したという。日本の行政区分では北海道根室振興局管内の新知郡に属した。現在、日本政府は国際法的に所属未定の地であると主張しているが、ロシア連邦が実効支配している。1990年代まではロシアの国境警備隊が駐留しており、NHKラジオ第2放送の気象通報での通報地点の一つだったが、1996年7月11日を最後に入電が途絶えている。現在は無人島である。2000年代には、日・米・露共同の火山学・津波地質学・人類学の研究者らが何度か上陸している。2016年、ロシア国防省とロシア地理学協会は、合同調査中にドヴォイナヤ湾沿岸部で海中に沈む日本の航空機を発見。機体は1942年製で製造番号は1733、ゼロ戦ではないかと伝えられている。両翼と胴体部分の保存状態がかなり良好とのこと。
出典:wikipedia
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