パッシング()とは、自動車の運転中に、前照灯を瞬間的に上向き(ハイビーム)で点灯させること。前照灯を下向き(ロービーム)で点灯中は、瞬間的に上向きに切り替える。一般的に、方向指示器用の操作レバーを手前に引くことで前照灯は一時的に上向き(ハイビーム)に点灯し、操作レバーを離すと消灯、もしくは下向き(ロービーム)に戻る。これを1回もしくは複数回操作することで「パッシング」の合図となる。本来は、自車が先行車に追い付いた際に「先に行きたいので進路を譲って欲しい」という意思表示として使用する。ただし、強い光の点滅によって「邪魔だ、そこをどけ」という高圧的な印象を相手に与える場合が多く、クラクションと同様に傷害事件などに発展するなど、思わぬトラブルの原因になる場合がある。このため、一番右の車線においては右のウィンカー(右側通行の国においては一番左の車線において左のウィンカー)を点滅させることで代用することがある(本来の方向指示器の用法ではない)。その他にもサンキューハザードのように、運転者同士がコミュニケーションを交わすための合図として、本来の意味とは異なる意味で使われることもある。1や2に対して3では全く逆の意味になり、意思が誤解された場合、事故や揉め事に繋がりやすく注意が必要である。全てのドライバーが同じ基準のもとで行う合図ではないため、周囲の状況などから注意深く判断する必要がある(例えば、自車が右折待ち中に、対向直進車が速度を上げながらパッシングすれば3の意味。逆に速度を落としながらパッシングすれば1の意味など。)。また、7の前者に向けての場合は、事業所の社則などで昼間点灯での運転を命じられている場合や、地域的もしくは自主的な取り組みでロービームを昼間点灯(または朝方・夕方・山間部などで、それに類するロービーム点灯での運転)をしている対向車の運転者・乗員にとっては不適切、かつ遠距離からすれ違いまでの間に執拗に行えば、一種の迷惑行為にもなりかねない場合がある。このように、パッシングは地域や状況によって、他にも様々な意味で使用されることがある。また、ルーレット族など走り屋においてはレースを仕掛ける意味で使われることもあり、走り屋を題材にしたコンピュータゲーム『首都高バトルシリーズ』や『レーシングラグーン』では、パッシングしたその場でレース開始の合図となる。静岡県警察では、横断歩道を渡ろうとしている歩行者を発見した場合、停止線前で停止し、対向車に対してパッシングをして停車を促す「思いやりパッシング」運動が実施されている。なお、2013年5月現在、静岡県外の都道府県警察組織で推奨・追随する動きは無い。
出典:wikipedia
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