『ミリティア』は、1994年11月18日にナムコ(後のバンダイナムコゲームス)より発売されたスーパーファミコン用ゲームソフト。メーカーの公称ジャンルはシミュレーションゲームであるが、厳密にはリアルタイムストラテジーに近い。1998年8月1日にはニンテンドウパワーの書き換えソフトとして提供された。また、2007年7月10日よりWiiのバーチャルコンソールで、2015年3月4日よりWii Uのバーチャルコンソールでも配信されている。SNESにおける欧米でのタイトルは『Metal Marines』。小島に築かれた軍基地同士による、遠隔兵器を主とした戦闘を扱うゲーム。根本的なルールは、いわゆる「海戦ゲーム」に酷似している。すなわち、敵陣を攻撃することで「索敵」を兼ねた「敵ユニットの破壊」を行い、敵指令基地の撃破を目指すのである。重要なのは、本ゲームがターン制ではなくリアルタイムで管理されることで、物資の補給や新ユニットの建設、被弾したユニットの修復などは実時間に比例して進行する。当然ながら、敵の攻撃や設備投資も同時に進行するため、勝利するには適切な戦略を素早く実行しなければならない。AD2115年、人類は反物質による対消滅エネルギーの実用化に成功した。しかし対消滅発電が急速に普及する一方で、その軍事利用も研究され、ついにある小国の紛争で反物質爆弾が使用された。その威力は予想を遥かに上回るもので、周辺の対消滅炉を次々と誘爆させ、世界中が対消滅爆発にさらされたのであった。大陸は粉砕され、世界はかろうじて爆発を逃れた無数の群島と、スペースコロニーを残すのみとなった。ここでコロニー駐留軍の司令官ゾルゲフは、自ら「大帝」を名乗り世界征服に乗り出す。壊滅状態の地上に、帝国軍と戦える勢力は残っていなかった。しかし、幽閉状態に置かれていたコロニー市民の中からレジスタンス運動が立ち上がる。レジスタンスは市民を中心とした民兵団「ミリティア」を組織し、地上へと送り込んだ。ミリティアの若き司令官エリック・速瀬は、わずかな補給を頼りに地上での拠点を建設し、帝国軍の野望を阻むという重大任務を背負うことになる。ゲーム本編のシステムやルールについて解説する。ゲーム本編は、自陣となる島の中でユニットを建設・配置し、そのユニットを活用して敵陣を攻撃し、陥落させることを目指す。両陣営がそれぞれの島にあり、海を挟んでいるという地形上の理由から、ユニットそれ自体を移動させることはない。戦闘はあくまで、遠隔操作でこちらのユニットが用意した兵器を敵陣へ送り込む、という形を取る。重要なポイントは、「戦費」と「エネルギー」の二つの数値である。戦費はユニットの建設に使われるもので、ユニットの建設を実行するとその種類に応じて消費される。エネルギーは攻撃に使われるもので、攻撃ユニットを選択、実行することで消費される。これらの数値は時間に比例して補給されていく。攻撃コマンドを選ぶと、「ミサイル」と「バトラー」による敵陣への攻撃を行える。ミサイルは、狙ったマスおよびその周辺を爆撃してダメージを与える。ミサイル発射台が残っている限り、次弾が装填されて何度でも発射できるが、ミサイル自体の耐久力は低く撃墜されやすい。バトラーは、巨大人型兵器を輸送ポッドで送り込み、着陸地点周辺のユニットを襲撃するものである。バトラーおよびその輸送ポッドの耐久力はミサイルよりも高く、一定数の攻撃にも耐える。ただし、一度バトラーが撃墜されると、新しい機体が補給されることは無い。なお、これらの攻撃は敵軍にダメージを与えるだけでなく、敵陣上空を飛ぶことで敵陣のユニット位置を把握する効果もある。ゲーム中に登場するユニットおよび地形について解説する。()の中は強化後の数値。原作ゲームの発売とほぼ同時期に、ログアウト冒険文庫からノベライズ版が発売された。作者は大場惑。作者は元ナムコ社員で、その縁から原作ゲーム中の文章、そして小説版の執筆を引き受けたと小説版あとがきで語っている。小説版ストーリーは原作ゲームの序盤、民兵団による地上への強襲と、帝国軍との緒戦を描いている。構想では、ゲームの導入部に当たる民兵団結成の経緯なども設定されていたが、ゲームとの同時発売という事情からゲーム本編の雰囲気を伝えることが優先される内容となった。
出典:wikipedia
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