バモス(Vamos)は、本田技研工業が生産・販売する軽自動車である。初代「バモスホンダ」は1970年代に生産されていたオープンカータイプの軽トラックであった。折からのレジャーカーブームの中で市場へ投入されたが、ユニークな車体ゆえに珍車扱いされた。月産台数は2,000台を見込んでいたものの、生産台数はわずか2,500台であり、在庫も多かったという。オフロードカーのようなシンプルなスタイリングとイメージながら、当時の軽自動車の標準であった10インチタイヤに見られるように、オフロードの走破性を真剣に考慮したものではなく、4WD車が設定されなかったことなどが、不人気の要因であったと見られている。2代目「バモス」はセミキャブオーバー型のアクティバンをベースにした、軽乗用ワンボックスワゴンとなっており、発売開始から17年以上たった2016年8月現在もフルモデルチェンジされていない、ロングランモデルとなっている。それ故、「バモスホンダ」と「バモス」の間に直接の関係はなく、軽規格と車名を除けば共通点はMRレイアウトだけである。名称は「バモスホンダ」で、歴代ホンダ車の正式名称では唯一車名が先となるネーミングである。二輪車では「ダックス・ホンダ」などに先例があり、北米をイメージさせるアイディアであったとされる。水平横置きの空冷エンジン、デフ一体のトランスミッション、フロント:マクファーソンストラット、リア:ド・ディオンアクスルのサスペンション、ブレーキなど、走りに関する面は全て「TN360」の流用である。幌が座席部分のみの「バモス2」(乗車定員2名)と「バモス4」(乗車定員4名)がそれぞれ32万1,000円と35万1,000円、荷台まで幌で覆われた「バモスフルホロ」(乗車定員4名)が36万9,000円であった。車体にみられる特徴としては、乗員用のドアは一切なく、代わりに転落防止バーが備わる。シートは前後ともにベンチシートで、シートベルトは2点式となっている。開発当時、カリフォルニアで流行していたフォルクスワーゲン・タイプ2のキャンパーにヒントを得たと言われる、車体前面にマウントされたスペアタイヤも外観上の特徴で、話題となった。スペアタイヤは「衝突時のショック吸収」という理由で設置されたものであった。オープンカーならではの駐車時の安全、盗難対策として、ハンドルロックと、グローブボックスの鍵が備わる。また、計器やスイッチ類は防水、防塵仕様となっている。方向指示器作動表示は、左右の矢印ではなく、ジープのように「turn」と書かれた左右兼用のランプとなっている。そのユニークなデザインと低価格のためか、改装を施され、 円谷プロダクションの特撮作品『ジャンボーグA』にバモスI世、II世として、また同『ウルトラマンタロウ』では、ラビットパンダとして劇中車に採用されている。
出典:wikipedia
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