グリードアイランド(GREED ISLAND、略称:G・I)は、冨樫義博の漫画『HUNTER×HUNTER』に登場する架空のゲームソフト、またその舞台となる世界・島の名称。「ジョイステーション」(作中世界のゲーム機)専用ソフト。ゲーム史上最高値の58億ジェニーで限定100本のみ販売された。発売当時、定価58億で現金一括払いのみに関わらず約2万もの注文があった。なお、貴重品という意味では100本という数は多すぎであり、金さえ用意できれば入手自体は難しくない(=ハンターとしてはこれくらい入手できなければ問題外)。念能力者が作ったゲームで念能力者にしかプレイできない。ゲームソフトをセットしたジョイステーションに両手を添える形で「練」を行うと、プレイヤーの身体・精神ごとゲーム世界に引きずり込まれ、ゲームを開始することができる。このゲームを開始したジョイステーションは電源なしで動作し続け、強い衝撃を与えても壊れない。MMORPGの形式を取っており、参加者は全て同じゲーム世界、グリードアイランドを訪れることになる。特定のカードを入手できなければゲームから抜け出すことはできず、このアイテムの入手難易度が比較的高いため、未熟なプレイヤーは一生ゲームから抜け出せない可能性もある。脱出したい人間にとってそれ以外のカードは無意味なため、脱出用カードと引き換えにすればレアなスペルも入手できる可能性がある。ゲーム内の人間がどこまでNPCでどこまで住人を演じている人間なのか不明だが結婚や就職もできるようで、そこまでいくともう永住することになる。ゲーム内での死は現実での死を意味しており、死ぬと死体は現実世界に戻る。ゲーム内のスペルで死ぬことはないが、プレイヤーの怪我や病気、プレイヤー同士の争い、ゲーム内に現れる怪物には注意を要する。最大同時プレイ人数の設定は無い。このため、ゲーム内の世界に入るだけならば(居住面積や食糧確保などの実質的な問題はあるものの)無制限である。しかし、ゲームを中断して(一旦ゲーム外に出て)から、また続きをプレイする事を前提とした場合、セーブデータが必要なので、それを考慮した理論上の限界人数が存在する。ジョイステーションは1P・2P側にそれぞれマルチタップを接続する事により、本体1台=ソフト1本につき最高8人分までのメモリーカードを接続できる。ゲームソフトの販売数は100本なので、セーブを前提としたプレイヤーの理論上の限界人数は800人になる。ゲームスタート時に、プレイヤーの名前入力が自由に出来るため、本名でなくても偽名でプレイすることが可能。スペルカード使用対象者リストのプレイヤー名の横にあるライトが暗くなっているプレイヤーは、G・I内にいない(自力で出たか死亡した)のを意味する。このゲームではゲーム内で使える魔法があり、これをスペルと呼ぶ。プレイヤーは指輪をはめていれば誰でも最初から「ブック」と「ゲイン」の2つの魔法を使うことができる。「ブック」を唱えるとプレイヤーの前に専用バインダーが現れる。バインダーには、カードを収めるためのポケット(指定ポケット100箇所、フリーポケット45箇所)、操作ボタン・表示画面・スピーカーなどが装備されている。再度「ブック」を唱えるとバインダーは消える。ゲームで入手できるカードにはナンバーが付けられており、ナンバー000 - 099は指定ポケットカード、それ以外のナンバーはフリーポケットカードと呼ばれる。カードを収めるポケットはプレイヤーの任意だが、#ゲームクリア条件を満たすためには、指定ポケットカードをそれぞれ番号が付けられた指定ポケットに収める必要がある。指定ポケットには同じ番号のカード(「贋作」、「擬態」、「複製」で同じ番号に変身させたカードは可)しか収める事ができず、違う番号のカードを入れたらその瞬間破壊される。ゲーム内のアイテムの多くは、入手すると自動的にカード化される(そこらへんの石でもカード化される)。また、一部の登場人物(NPC)も倒したり救出したりすることで入手とみなされ、同様にカード化される。スペルによらず魔法的な効果が得られる特殊アイテムも存在する。他にも、ゲーム内に登場するモンスターを倒すことでカード化され、換金することができる。内部の通貨もジェニーであるが、カード化されていなければただの紙扱いとなる(無論、金を多く持てばその分フリーポケットを占有してしまう)。各カードは入手難度の高い順にSS、S、A - Hという「ランク」が設定されている。また、それとは別に「カード化限度枚数」が設定されており、ランクが高いほどカード化できる枚数も少ない傾向にある(ただし、指定ポケットカードに限ってもランク下のカードがランク上のカードよりもカード化限度枚数が少ない場合もある)。全40種類あり「他プレイヤーからカードを奪う」「カードを奪われるのを防ぐ」「他プレイヤーの情報を手に入れる」「街へ瞬時に移動する」等様々な効果を持つ。これらを活用することがゲームクリアの鍵になる。指定ポケットカードを100種類全部集めて、バインダーの指定ポケットに収めるとゲームクリアとなる。ゲームクリアの報酬として専用のイベントと、指定ポケットカードのうち3枚(重複不可)をゲームの外に持ち出すことができる。1人用コンピュータRPGのように、街にたどり着いたプレイヤーはNPCなどからカード入手の為の情報収集を行い、その過程で発生する様々なイベントをこなして行く。G・I内のNPCはゲームマスターによって操作、あるいは具現化された人形で、プレイヤーの質問に対して画一的な答えしかしない。パーティーの人数条件が一致した場合にのみ発生するイベントがあり、プレイヤー単独でのクリアは難しくなっている。モンスターも多数登場し、低レベルのハンターには大きな障害となる。モンスターはNPCと同様、ゲームマスターによって作られている。カード入手の方法は大きく分けて「自分で探す」「他プレイヤーと交換する」「他プレイヤーから奪う」の3つである。奪うとは本来はスペルカードの効果によって奪うという事であるが、G・Iにおいては、カード化限度枚数という制限やレアアイテム入手の困難さから、直接的な暴力で奪う者もいる。プレイヤーを殺してしまうと、そのプレイヤーのカードデータは全て消滅してしまうため、カードは奪えなくなる(奪ってからの殺害は所有権が移っているので可能)。スペルカードは(プレイヤー同士の売買を除けば)「魔法都市マサドラ」でしか購入できない。1袋3枚入りで10,000ジェニー、何が入っているかは開けるまでわからない。ランクが高い程出にくい。店で開けてバインダー内に入れなければカードは消滅する。プレイデータのセーブには、メモリーカードと(おそらく初回プレイ開始時に手に入る)「指輪」が必要である。ゴン=フリークスの父が仲間と一緒に作ったゲームとして登場する。大富豪バッテラはこのゲームのクリア特典を手にするために、オークションなどでゲームソフトを高額で買い集め、有力なハンターにプレイさせていた。また、クリアデータに500億ジェニーの懸賞金をかけていた。ゴンは父を追い求め、オークションでゲームソフトの入手を試みるが資金が用意できず失敗。バッテラに雇われたプレイヤーとなり、ゲームに挑む。ゲームは発売から10年以上の間クリアした者がいない状態であり、カード化限度枚数の関係から普通のプレイでのクリアが難しくなっていた。一部のプレイヤーは暴力による脅迫でカードを奪ったりしていたが、ゲームがさらに行き詰まってくるにつれ、「カード化限度枚数の空きが増えるだけでもマシ」と考え相手を殺してしまうプレイヤーキラーが横行し始める末期状態に近づいていた。さらに、そのような状況では入手はおろかイベント発生すら困難な「一坪の海岸線」が入手条件不明のまま現在に至っている。指定ポケットカードは、Dランクの聖騎士の首飾りを除くとSS〜Bランクのカードで構成されている。入手イベント等をクリアする事で入手できるが、ランクによって入手方法に特徴があり、Bランクは条件を満たせば店で購入する事も可能になる(年に1度しか入手イベントが発生しないカードもこの方法で入手可能)。また、SSランクのカードを持っていれば「妥協」を使ってBランクのカードを入手する事も一応は可能である。Aランク以下の指定ポケットカードはリスキーダイスと「宝籤」のコンボで入手する事も可能だが、リスクが高い上に目当てのカードが出る確率は低い。Sランクの指定ポケットカードを入手するには他の指定ポケットカードをアイテム化して使う必要がある場合も多い。SSランクの指定ポケットカードは、入手方法が判明しているものについては他の指定ポケットカードをアイテム化する必要がある物は無いが、他のプレイヤー(チームメンバー含む)との協力が必須となる物も多い。作中の主人公であるゴンの父親、ジン・フリークスを中心とした11名の念能力者によって作られた。ゲーム名は制作者全員のファーストネームの頭文字が由来。以下、作中で判明している制作者名と役割など。多くのプレイヤーは自らの身体・精神がゲームの仮想世界に入り込んでプレイしていると考えているが、G・Iは現実世界にある。よって、ゲーム開始時に行う「練」は単に対象者を島へ瞬時に移動させる仕掛けである。地理的にはヨークシンシティの真東に位置し、各種公共交通手段から隔絶された位置にある。北海道ほどの面積を有し、海流の関係で船での漂着はまず起こり得ない。意図して渡航した者はゲームマスターによって排除される。各種スペルやゲームシステムなどは念能力によるものと思われる。わずか10人程度で成し遂げたものとしては一見途方もないように見えるが、世界の中でグリードアイランド内+αでしか発動できないという制約を課せばかなり融通が利くものと思われる。クリア後に実際にもらえることを考えると、指定ポケット内のアイテムの多くは実在する可能性が高い。ゲーム開始時にゴンに向けられたメッセージでは「オレ達のつくったゲームを自慢したかっただけ」とされているが、ゲームを順序よく進めていけば自然と強くなれるようプログラムされており、「息子であるゴンを強く育てるため」に制作したのではないか、とゴンの師匠であるビスケによって推測されている。また、後述のクリア特典と裏技によって移動系スペルカードを使い、ゴンが自分に会いに来ることも想定していたようである。指定ポケットカードを3枚入れることができるバインダーが手に入る(ただし同一のカードを入れることは出来ない)。このバインダーに入れたカードは現実世界(G・I外)に持ち帰り使用することができる。指定ポケットカードでないカードは持ち帰る事は出来ないが、裏技として「擬態」を使い指定ポケットカードに変身させる事でスペルカードその他を現実世界に持ち帰る事が可能(ただし、元のカードに戻すために「聖騎士の首飾り」を一緒に持ち帰る必要がある)。ただしこれは、一度使ってしまえばそれで消滅してしまう上に現実世界で使っても意味のないカードが多いにも拘らず、貴重品を手に入れられるチャンスを放棄して指定ポケットを2つも潰すという不釣り合いな選択をする必要がある。クリア後にグリードアイランドがどうなるかは不明(コピーしたカードが有効というゲームシステムを考えると、消滅またはリセットされる可能性が高い)。
出典:wikipedia
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