『特命刑事ザ・コップ』（とくめいけいじ ザ・コップ）は、1985年4月19日から7月19日まで、テレビ朝日系列で毎週金曜日21:00 - 21:54に放映された、朝日放送（ABC）・テレキャスト制作のテレビドラマ。全13話。全国に13の支部を持つ反社会的勢力・極政会が日本を制圧せんと行動を開始した。これを壊滅せんとする国家保全機構に所属する6人の特命刑事たちの活躍を描くハードボイルドドラマとして製作された。劇中では、捜査はメインチームの3人とほかの3人の2班体制で行われ、毎回ほかの3人が下調べを、メインチームの3人が潜入捜査を行い、最後には「指定した標的を一発で射殺せよ」との指令を遂行する。また「指定した悪人だけを殺すのだから弾は一発しか必要ない」との国家保全機構の考えから、メインチームのメンバーそれぞれに手渡されるのは「規格外の特注の拳銃と一発の銃弾」のみである。小堀洋原作・ 叶精作作画の劇画『特殺官（ザ・コップ）』を原案とし、“コップ”のスペルはcopで、制服警察官の俗称（制服のボタンが銅（copper）で作成されていたことにちなむ）である。原作の「男2人、女1人の秘密チームが悪を殺す」というスタイルや秘密チームの3人の名前は使用されているが、チームの設定や命令を下す機関（原作では国家公安委員会）を含め大幅に翻案されている。メイン・チームその他十三埠頭の一本道での撮影中にスタントマンが運転するバイクがゲートに衝突し、スタントマンが死亡する事故が起きた。スタントマンの遺族からの要望により、撮影で収録された映像は劇中で使われ、放送された。この時の撮影に関わっていたスタッフの一人に助監督時代の三池崇史がおり、三池は事故の際にスタントマンが運転していたバイクの鍵を現在でもお守り・宝物として持っていると言う。

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