タッシリ・ナジェール(ベルベル語: )は、アルジェリア南東部、サハラ砂漠にある台地状の山脈。およそ500kmにわたり拡がっており、最高点は標高2158mの Adrar Afao(北緯25度10分、東経8度11分)である。最も近い町は山脈の南西約10kmにあるジャーネットである。台地を侵食した渓谷には糸杉が点在し、考古学的な景観も含んでいることから、「タッシリ・ナジェール国立公園」として国立公園、生物圏保護区、ラムサール条約登録地に指定されており、ユネスコの世界遺産にも登録されている。山脈はほとんどが砂岩で形成されている。この地域の浸食作用が、他の目を惹く景観ともども形成されている300の自然石のアーチを生み出した。水を含む砂岩の性質や標高のおかげで、周囲の砂漠に比べると植物が生育しやすい。山脈の東半分の高地には、絶滅危惧種のサハラ特有の糸杉類などの群生地も点在する。タッシリ・ナジェールの生態系は、 この地域が含まれるエコリージョンであるにおいて、より詳しく述べられている。「タッシリ・ナジェール」を訳せば「河川の台地」となり、かつてはもっと湿潤な気候だった時期()があったことを示している()。山脈はまた、先史的な岩絵群や他の考古学的景観で知られている。それらは、一帯が砂漠でなくサバンナに恵まれ湿潤だった新石器時代に遡るものである。岩絵には、牛の群れ、ワニなどの大型生物、狩猟や舞踏といった人々の活動などを活写している。その様式は『以前の』 (pre-Nguni art) や、西暦1200年以前にサン族によって描かれた洞窟壁画などとも類似性を持つものがある。
出典:wikipedia
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