Windows Formsはマイクロソフトの.NET Frameworkに含まれるグラフィカルユーザーインターフェイスAPIの名称である。日本語版のMSDNライブラリでは「Windowsフォーム」と表記されている。「WinForms」と略記されることもある。Windows FormsはWindows API(GDI/GDI+)をマネージコードでラップし、Windowsのユーザーインターフェイス要素へのアクセスを提供するフレームワークである。従来からVisual C++用に提供されていた、複雑なネイティブC++ベースのMFCや、旧Visual Basic(VB6)のフォームにとって代わるものとされる一方で、Windows FormsはMVCモデルを提供していない。また、シェル関連など一部のAPIに関してはラッパーが存在しないので、それらをWindows Formsで利用するためにはC++/CLI言語でラッパーアセンブリを作成するか、あるいはP/Invokeなどの手法を用いる必要がある。そのほか、MFCアプリケーションからWindows Formsコントロールを利用するなどのシナリオを想定した相互運用機能も用意されている。Windows Formsアプリケーション開発にVisual Studioを利用することで、.NET以前のVisual BasicやDelphiのように、GUI(フォームデザイナー)で簡単かつ効率的に画面作成やGUI部品の詳細な設定を行なうことができる(RAD)。これは、GUI部品の簡単な配置や簡単な設定までしかできないWin32/MFCのダイアログ エディターとは大きく異なる。作成したウィンドウ情報は、リソースファイルに変換されるのではなく、Visual Studio IDEによって直接C#やVisual Basic .NETなどのソースコードに変換して出力される(コード ビハインド)。マネージ言語はIDEとの親和性が高く、Windows Formsによって生産性の高いGUIアプリケーション開発環境が提供される。なお、Windows Formsのターゲット環境はデスクトップ アプリケーションであり、ブラウザで動作するWebアプリケーションを開発するにはASP.NETなどを利用することになる。C#によるWindows Formsを使用したHello worldプログラムの例である。ここで、codice_1がWindows Formsの名前空間を表す。マイクロソフトによるWindows専用の.NET Frameworkベース公式実装のほか、Monoによる互換実装(通称WinForms)が存在する。MonoのWinFormsは.NET 1.1/2.0互換の実装を提供するが、2016年現在の開発状況はメンテナンスモードとなっている。Windows Formsは.NET Framework 1.0のリリースとともに登場したが、.NET 2.0で機能追加や仕様変更がなされた後は大きな変化がない。後発のデスクトップアプリケーションフレームワークであるWPFに比べると、マルチタッチやDPI Aware などに標準で対応していないなど、最新の技術動向は反映されにくい傾向にある。また、Visual C++にはバージョン2010までWindows Formsのアプリケーションプロジェクトテンプレートが存在していたが、バージョン2012以降は削除されている。もともとVisual C++においてマネージコンポーネントであるWindows Formsを扱うにはC++/CLI言語を使用する必要があったが、C++/CLIはマネージコードとアンマネージコードの相互運用を行なうグルー言語用途としてのみ使用することが推奨されている。しかし、後継となるWPFはMFCやWindows Formsの完全なスーパーセットではなく、一部は同等機能が用意されていない。Win32/MFCやWindows Formsで作成されたコード資産を再利用するため、WPFアプリケーションでもWin32/MFCやWindows Formsとの連携を行なうシナリオを想定した相互運用機能が用意されている 。
出典:wikipedia
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