東京モーターショー(とうきょうモーターショー)は、自動車に関する最新の技術やデザインについての情報を紹介する日本の見本市。主催は日本自動車工業会。略称はTMSまたは東モ。国内外の主要メーカーが参加する国際モーターショーであり、フランクフルトモーターショー(ドイツ)、パリサロン(フランス)、ジュネーヴ・モーターショー(スイス)、北米国際オートショー(アメリカ合衆国)と並ぶ世界5大モーターショーの一つ。第1回から現在に至るまで、公式ガイドブックとして自動車ガイドブックが発行されている。1954年に「全日本自動車ショウ」という名称でスタートし、第11回(1964年)から国際モーターショーを目指す方針により、英文表記と同じ「東京モーターショー」となった。第20回(1973年)までは毎年開催されたが、1974年の開催がオイルショックの影響で中止になり、第21回(1975年)以降はパリサロンと交互開催方式となる隔年開催となった。第33回(1999年)より、乗用車・二輪車と商用車を分離し、奇数年に「乗用車・二輪車ショー」、偶数年に「商用車ショー」を交互に開催したが、2006年は商用車ショーを開催せず、第40回(2007年)より再び乗用車、商用車、二輪車を統合した総合モーターショーとなった。開催期間は、東京国際見本市会場(晴海)に会場が移った第6回(1959年)以降、幕張メッセに移っても原則10月下旬から11月上旬の約2週間だったが、東京国際展示場に会場を変更した第42回(2011年)は、会場のスケジュールの都合上、12月上旬開催、会期は10日間となった。第44回(2015年)は、6年ぶりに10月下旬から11月上旬に戻った。日本車のワールドプレミア(市販車やコンセプトカーの世界初公開)の場として利用され、海外メーカーもチューンドカーなどのモデルバリエーションのワールドプレミアを行うことがある。なお、大韓民国や中華民国の企業は、OEMを得意とする産業構造から完成車メーカーが少なく、出展する企業が少ないのが現状である。展示内容は、娯楽性重視から「環境」や「安全技術」などの社会的ニーズに対する解決案の提案が増加傾向にある。第42回では、主催者テーマ事業として「SMART MOBILITY CITY 2011」と名付けたスペースが設けられ、エネルギー、通信、住宅関連企業が初めて出展した。また、同乗試乗会やシンポジウム、モーターサイクルスポーツスクールなど、。モーターリゼーションの進展により、自動車の普及率は高まったが、来場者数も多く見込めるため、メーカーにとっては、数多くの新型車の発表となる。自動車に対する興味関心の有無に関係なく楽しめることが、モーターショー本来の目的となっている。単なる自動車展示では飽きてしまうため、デザインコンセプトモデルなど、市販化しない近未来的な実験車両も多く展示される。来場者の興味を掻き立てるショーとしての役割も大きい。デザイン・スタディモデル、コンセプト・モデルなど、メーカーの基礎研究開発をユーザーの目に見える形で具体化したのがショーモデルである。ガルウィングトアなど非現実的なボディ形状から、ショー専用モデルと考える方もいるが、それは誤りである。ショーモデルの技術やデザインは、今後の技術的な発展に生かされる。バブル景気終了直後の第29回(1991年(平成3年))に200万人を超えたのをピークに、。第41回(2009年)は、2008年(平成20年)に発生したリーマン・ショックや世界金融危機、アメリカ自動車大手(ビッグスリー)の業績不振から海外メーカーが出展を見合わせて出店者数が前回の約半分へ落ち込み、入場者数は第40回から約43%減の約60万人となった。第42回(2011年(平成23年))は、東京国際展示場での開催による来場者の利便性向上、平日20時までの開場、臨海副都心を挙げての盛り上げなど、各種施策が功を奏し、1日あたりの入場者数は第40回の水準に戻った。ショー終了直後の11月下旬(2007年は開催期間中の11月3日)に、信越放送が制作し、TBS系列で東京モーターショーのみどころをまとめた特別番組が放送されている。モータージャーナリストの吉田匠とクルマ好きの有名人ゲストがショーで展示されているコンセプトカーについてコメントしたり、日本では未発表あるいは未発売の車に吉田が海外で試乗するなどの内容となっている。なお、TBSテレビでは放送されず、TBSテレビ以外のJNN系列全国ネットというかたちになっている。東京モーターショー (TMS) が行われた後、展示内容を縮小したモーターショーが国内各地で開催される。TMSと同じ年度に開催され、隔年開催となる。開催する順番は、開始年が古い順となっている。主催は、東京が日本自動車工業会、名古屋が在名マスメディア、仙台と大阪が日本自動車販売協会連合会の各府県支部など、福岡と札幌が行政を中心とした産学官連携の実行委員会となっており、特に後発の福岡と札幌では、各道県の自動車産業振興を目的として様々なイベント等が同時期に開催されている。2013年(平成25年)度の観客数は、TMSが約90万人、他の5箇所も約80万人となり、合計すると170万人を超えた。2012年は東京モーターショーの開催がない代わりのイベントとして、自動車・オートバイ等に関心のない層へのアピールを主な目的とした「お台場学園祭」を開催する。また2006年から毎年開催されているモータースポーツイベント・モータースポーツジャパンとの連携も強化する方針である。
出典:wikipedia
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