カルメル山(カルメルさん、[欧字表記:Karem El / Har Ha'Karmel]、[欧字表記:Jabal Mar Elyas])は、イスラエル北部のハイファ地区ハイファに所在する山であり、南北39kmにわたって広がる丘陵地である。ムスティエ文化に属するネアンデルタール人類の洞窟遺跡が発見されており、また、中石器時代のに属する遺跡がある。カルメル会発祥の地である。2度目の出アフリカ(人類の揺籃地であるアフリカ大陸からユーラシア大陸への進出。"cf." アフリカ単一起源説)を果たしたいくつかの亜種からなる化石人類(ホモ・エレクトゥス、ホモ・ハイデルベルゲンシス、ホモ・サピエンスなど)にとっては、重要な通過地点の一つであったと考えられる。アフリカ大陸の外で発見された最も古いホモ・サピエンスである可能性を主張されている化石人類の化石(胸の上に猪の顎骨を置かれて埋葬された成人男性の頭蓋骨化石)もカルメル山南麓にある遺跡(約10万年前)からもたらされている。また、逆に、ヨーロッパ大陸発祥であるネアンデルタール人類(ネアンデルタール人の系統人類、Neanderthal-type)の一種と見られるタブーン人 (Tabun man) の化石と生活痕(ムスティエ文化に属する)も、遺跡(約12万年前)から発見されていて、アフリカ近くにまで南下してきた北方系古人類も到達していたことが分かっている。このタブーン人は、米英合同の調査チームが1929年から1934年にかけての発掘調査で発見したもので、成人女性の全身骨格1体と成人男性の下顎骨1個である。なお、先のホモ・サピエンスかも知れない古人類の遺跡とタブーン洞窟はわずか50m程度しか離れていない。は、最終氷期の終了と共に西アジアで旧石器時代終末期に現れた中石器文化であり、西アジアにあるワディ・アン・ナトゥーフ遺跡を標式地とした、紀元前10500年から紀元前8300年まで栄えたものであるが、カルメル山麓にあるの遺跡もその一つである。この遺跡からは、細石器を中心とした打製石器や骨製の装身具を始め、定住生活の傾向や農耕の兆しが見出せる。エリヤが、バアルの預言者達と対決して、破った場所とされる。キリスト教の聖地の一つである。このため19世紀にはキリストの再臨を信じるドイツ人が入植地 ("cf." ) を建設し、その際に建設された発電所や工場がハイファの近代化の先駆けとなった。ほぼ同じ頃にバハーイー教の本拠もここに移り、現在では聖地として「万国正議院」やバハイの寺院、インターナショナルティーチングセンターがある。
出典:wikipedia
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