日鉄住金鋼板株式会社(にってつすみきんこうはん、英文社名 "NIPPON STEEL & SUMIKIN COATED SHEET CORPORATION")は、めっき鋼板などの表面処理鋼板を主力とする建築物用鋼板メーカーである。新日鐵住金が出資している。略称は「NISC」。大手高炉メーカーの新日鐵住金が出資する建材鋼板メーカーである。旧新日鉄グループの日鉄鋼板と旧住友金属グループの住友金属建材の建材鋼板部門を事業統合して2006年(平成18年)に発足した。事業領域は、各種建材鋼板(薄板)の製造・販売と建築物の設計・監理・工事請負である。製品には、めっき鋼板(溶融亜鉛めっき鋼板・ガルバリウム鋼板)やそれらを加工した塗装鋼板・ポリ塩化ビニル被覆鋼板、塗装ステンレス鋼板などの表面処理鋼板や、金属屋根、金属壁、金属断熱サンドイッチパネルがある。外装建材用表面処理鋼板においては国内最大手であり、その国内シェアは30%以上、金属断熱サンドイッチパネルは80%以上である。本社は東京都中央区日本橋本町一丁目にある第10中央ビルに入居する。支店は大阪市・名古屋市・福岡市・仙台市の4か所に、営業所は札幌市と富山市の2か所に配置されている。製造拠点は、西日本製造所尼崎地区(兵庫県尼崎市)・同堺地区(堺市堺区)・同湖南地区(滋賀県湖南市)・船橋製造所(千葉県船橋市)の4か所がある。日鉄住金鋼板は2006年(平成18年)に、日鉄鋼板株式会社が住友金属建材の建材薄板部門を会社分割により統合し、社名を変更して発足した。日鉄鋼板は大同鋼板(初代)と大洋製鋼を、住友金属建材は住金鋼材工業・イゲタ鋼板・イゲタ建材の3社をそれぞれ前身とする。大同鋼板と大洋製鋼の統合、日鉄鋼板と住友金属建材の統合のいずれも大同鋼板(日鉄鋼板)が存続会社となっているため、日鉄住金鋼板は大同鋼板設立の1950年(昭和25年)を設立年としている。大同鋼板(初代)すなわち日鉄鋼板の前身は、1899年(明治32年)に創業した富永鋼業株式会社である。同社は鋼板の輸入を目的に大阪で創業、1924年(大正13年)には輸入薄板を原板に亜鉛めっき鋼板の製造を始めた。1932年(昭和7年)には原板自給のため薄板用圧延機を導入。1938年(昭和13年)には平炉を導入して薄板の原料を自給した。1941年(昭和16年)に取引関係のあった大同製鋼(大同特殊鋼の前身)と合併するが、戦後過度経済力集中排除法の対象となったため、1950年(昭和25年)に大同鋼板株式会社として分離・再発足した。大同鋼板は1952年(昭和27年)以降平炉を休止し、新日鉄の前身・富士製鐵系列の単圧メーカーとなった。2002年(平成14年)、後述の大洋製鋼との間で事業統合が実施され、大同鋼板(初代)は日鉄鋼板株式会社(NITTETSU STEEL SHEET CORPORATION、略称:NISSC)に社名を変更した上で、製造部門を大同鋼板(2代目)へ分割、大洋製鋼を製造子会社とした。この事業統合により事業持株会社の日鉄鋼板と製造子会社の大同鋼板(2代目)・大洋製鋼という形態となったが、2004年(平成16年)にさらなる統合が実施され、日鉄鋼板は製造子会社2社を合併した。また、新日鉄との間で株式交換が行われ、同社の完全子会社となった。この結果、東証1部・大証1部での株式上場を廃止している。
出典:wikipedia
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