神田 和美（かんだ かずみ）は、連続ドラマ『女王の教室』における半崎小学校6年3組のヒロイン、物語の中心的人物である。最終話のラストシーン及び『ドラマスペシャル 女王の教室 エピソード1 堕天使』では中学1年生。演じたのは志田未来。当時、児童劇団の無名子役であった志田は、和美役を演じたことで一躍有名になり、彼女にとっての出世作となった。主演の天海祐希（阿久津真矢）より、ドラマの中での登場時間数は多い。志田は民放連続ドラマ初レギュラー出演である。平成5年5月10日生まれ。血液型 AB型。身長142cm、体重32.8Kg。最終話に登場する真矢の極秘資料でAB型と確認出来るシーンがある。同じく志田が演じた『14才の母』の主人公・一ノ瀬未希もAB型（手術前、高畑淳子演じる的場春子の発言で確認）、志田本人もAB型である。「てぃひっ!」という決め台詞がドラマのシンボルでもあり、これは照れた時や、何かを誤魔化す時に多用される。志田の元祖トレードマークにもなっているが、元々は、「テヘ!」と書かれていたものを志田が改定したものである。事実、第1話で姉・優（夏帆）が、「何がテヘよ」と台本そのままに喋っている。握り拳を前頭部に当てる素振りも志田のオリジナルである。「てぃひっ!」は、美山加恋が『僕と彼女と彼女の生きる道』で人気を得るきっかけとなった「はい!」という台詞と比較すると、あまり流行はしていない。『14才の母』の番宣で出演した『yahoo!ライブトーク』で「てぃひっ!」のリクエストがあり、照れながら一度だけ「てぃひっ!」をやっている。その「てぃひっ!」であるが、偶然にも「tehee」という英単語があり、同じく「てぃひっ」と発音するが、意味は「えへへ（いひひ）」である。また後の同枠のドラマ『スクラップ・ティーチャー〜教師再生〜』でも同じ様な仕草が登場する。こちらは「てへっ」となっているが、ポーズはそのまま用いている。『女王の教室』における中心的な児童。みんなと仲良く思い出を作りたいと考える、極普通な平和主義の女子。「てぃひっ!」や「だはぁ〜」などの可愛いらしい言葉を発する。真矢のやり方に納得出来ず、友達だと信じていたクラスメイトに悉く裏切られるが、ひたすらクラスメイトを庇い続ける彼女によって6年3組に再び絆が戻る。彼女自身は真矢と「闘う」事で人間的に成長し、いつの間にかクラスを引っ張る存在となった。そして彼女の成長は、彼女の家庭にも好影響を与えていく。真矢に「私のイジメに耐えられる一番強い子」と見抜かれた彼女は、最初から真矢のターゲットにされていた。最後まで貫いた思考が、神原小学校（初任地）時代の真矢と似ている。勉強が不得意で元気だけが取り柄とも言える。私立中学校に通う病弱でクールな姉・優とは対照的である。しかし、真矢の去った後、少しでも恩返しをしようと一生懸命勉学に励み、念願であった姉と同じ中学校への入学を果たした。当初は「私立は無理」と思われていた。勉強の不得意な一例としては、釧路という漢字を「苦死路」と書いている。スポーツも不得意である。そそっかしい性格は、いつも台所で皿を落として割っている母・章子にそっくりで、学校では筆箱や給食のカレーを床に落としている。歌も音痴である。『個人授業』（フィンガー5）、『雨』（三善英史）、『旅立ちの日に』、『仰げば尊し』の他に、「モグラ君の絵描き歌」を唄っている。クラス仲間の真鍋由介と「カウントエイト」という漫才コンビを結成。由介の宝物である「タタッキー」というモグラのぬいぐるみを探し当てた後、由介に元気付けられた「辛い時はカウント8を数える」という言葉が由来である。通学途中によく凶暴な犬に出くわす。最初は怖がっていたが、精神的な成長と共に怖がらなくなりつつある。「朝礼で立ったまま寝ていた」事もあったらしい。クラス仲間との悩み等について、真矢に数回相談をしに行っている。最初の挨拶は相変わらず決まって「てぃひっ!」である。1度目は、「合唱コンクールの曲目決め等について誰も協力してくれない」という悩み。クラス仲間の間で相変わらず浮いている存在らしく、そんな和美と「純粋な生き方」という共通点で過去の自分とダブらせる真矢。2度目は、真矢の指示通り自分で考えて、小学生時代と同じくクラス仲間全員に手紙を書いたが、仲間や先生にも相手にされなかったという悩み。幸せになろうとしていた過去の自分とダブるので、さらに冷たく突き放す真矢。「結婚に逃げても幸せになれない」と言い放つ。3度目は、「喧嘩やイジメの撤廃を進言したが馬鹿にされた」という悩み。このことで「自分は偽善者ではないのか」と思い込んでいたが、真矢より「自分の意見を単純に押し付けるのでは無く、相手の事を本当に思っていれば自分の事をいつか分かってくれる。そう信じなさい」との忠告を受ける。小学生時代、真矢による真の愛情を最初に見抜いていたのは和美だった。最後は、お笑いサークルを作り漫才トリオを結成した時。結成理由は、「周囲に何を言われても、自分の好きな事をやれ」と真矢に教えられたから。身近な人の物真似という題で、相方A「真矢の真似」、相方B「自分の母の真似」、最後に和美が「てぃひっ!」（自分の物真似）というオチ。脚本の遊川和彦は「物語の主人公となるのは神田和美である」と語っている。オーディションには元々参加していなかったが、最後の最後でスタッフに発掘され、和美役に選出された。和美役の選考にあたっては当時難航を極めており、志田の存在無しに本作の放送の実現はあり得なかったとスタッフに言わしめた。オーディションの際には、あまりの逸材ぶりにスタッフの間では歓声とどよめきの声が漏れていた程である。しかし、「何故こんなに大人しい子が最終審査にいるんだろう」と不思議がった審査員もいたという。和美役のオーディションは当初、梶原ひかりが参加していたが、途中で自分には不適任と判断し、自ら佐藤恵里花役に立候補した。その結果、児童役決定第1号となった。ちなみに、1年半後『女王の教室』スタッフで『演歌の女王』が製作されたが、このドラマで志田の出演は無かった。代わりとして、半海一晃演じる医師の役名が「志田」、病院名も「志田病院」となった。

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