航空団(こうくうだん)ないし飛行団(ひこうだん)は、軍隊における部隊編制単位のひとつ(団)。主に空軍や陸軍航空隊(陸軍航空部隊)・海軍航空隊(海軍航空部隊)の編制として用いられ、多くの空軍・航空部隊では基本的な戦略単位ないし戦術単位として扱われる。アメリカ空軍とイギリス空軍では用語が逆転しており、アメリカ空軍においては"Wing"が"Group"の上級部隊であるが、イギリス空軍では逆に"Group"が"Wing"の上級部隊である。アメリカ式の編制を採用した日本の航空自衛隊においては、"Wing"を航空団、"Group"を飛行群と称している。したがって、イギリス空軍の部隊名を逐語訳した場合、航空自衛隊のそれとは上下関係が逆転することに留意する必要がある。アメリカ式の航空団は、陸軍においては旅団または連隊に比せられる単位であり、准将(OF-6)または大佐(OF-5)によって指揮される。アメリカ空軍においては、2個以上の飛行群から編成されており、48機から100機程度の航空機を保有している。一方、イギリス式の航空団は、陸軍においては連隊または大隊に比せられる単位であり、大佐(OF-5)または中佐(OF-4)によって指揮される。イギリス空軍においては、3個ないし4個の飛行隊から編成されており、17機から48機程度の航空機を保有している。大日本帝国陸軍の航空部隊では旅団相当の編制として、飛行団(軍隊符号:FB)が使用されていた。長は団長(飛行団長)で少将・大佐・中佐クラスが補職する。日本陸軍の航空部隊における基本実戦部隊編制単位は連隊相当の飛行戦隊(FR/F)であり、その上級部隊が飛行団となる(この飛行団の上級部隊が飛行師団(FD)、更に上が航空軍(FA))。飛行団自体は1935年の組織改編で新設された部隊であり、概ね2個ないし3個飛行戦隊を隷属する。実戦部隊である飛行団の他、主に練習飛行隊(RF)・教育飛行隊(FRK)・錬成飛行隊(FRL)といった各教育飛行部隊を隷下にもつ、教育飛行団(KFB)なども編成されている。航空自衛隊の航空団(Air Wing)は、隷下に飛行群(Air Group)を有し、また空将補(OF-7、少将相当)によって指揮されるという点からは、アメリカ式の編制に近い。しかし、1個航空団が1個飛行群しか有さないため、規模の面では、イギリス式編制に近いものとなっている。航空自衛隊においては、航空方面隊等に属する7個航空団と、航空教育集団に属する2個航空団がある。航空団を直接指揮する上位組織はない。各航空団司令部の下に、飛行群、整備補給群、基地業務群が構成されている。航空幕僚監部 -(司令部:東京都・市谷本村町)
出典:wikipedia
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