『白狐魔記』（しらこまき）は、斉藤洋による日本の児童文学作品。挿絵は高畠純が担当。偕成社より刊行されている。仙人に師事することで仙術を学び不老不死へと至った狐、白狐魔丸。人間に興味を抱く彼は、人の姿に変化する事で市井へと下りるが、そこで白狐魔丸が出会ったのは「戦争」という人間同士の殺し合いであった。不老不死である彼は、出会う者達の生のあり方や人の世に繰り返される争いを見つめながら、己の答えを探し求める。源平の戦いに巻き込まれた白狐魔丸が、兄・源頼朝に追われる源義経やその家臣佐藤忠信一行に同行する。時は鎌倉時代。85年もの長い眠りから目覚めた白狐魔丸は、京で一人の武士・市谷小平太の命を救う。元寇から51年、時は室町時代初期。白狐魔丸は楠木正成という武将と出会う。時は戦国。15代続いた室町幕府を滅ぼし、天下統一に名乗りを上げた織田信長を中心に話が進む。NHK-FM「青春アドベンチャー」にてラジオドラマ化される。

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