『風林火山』(ふうりんかざん)は、1969年3月1日公開の日本の時代劇映画である。井上靖の小説『風林火山』を映画化したものである。三船プロダクション制作、東宝配給、監督は稲垣浩、主演は三船敏郎。カラー。シネマスコープ。165分。1969年の春の東宝映画ビッグ企画として封切られ、世界のミフネこと三船敏郎以下、当今の大スターの競演で話題をさらった。なお、同年夏には大映から、勝新太郎を主演とし勝プロダクションの制作による幕末巨編『人斬り』が公開された。石原裕次郎は共通してこの両作品に出演している。三船敏郎が主人公・山本勘助を気骨で勇壮に演じたのと対照的に、中村錦之助(萬屋錦之介)扮する武田信玄はどこにでもいそうな青二才風の朗々とした青年として演出された。その後、勘助と出逢った後は大器ある君主として成長し、クライマックスの川中島合戦へと物語は至る。石原裕次郎は後半で上杉謙信として登場、他にも佐久間良子の由布姫、大空真弓の於琴姫、田村正和の武田信繁など、魅力的な配役をそろえ、子役時代の中村勘九郎(18代目中村勘三郎)が武田勝頼役で出演している。兵法に秀でながら、いまだ決めた主君にめぐり合えず年を重ねている山本勘助は、甲斐の武田家へ目をつけ、板垣信方に取り入り若き当主・武田晴信とのお目見えを許される。武田家家臣は、流れ者勘助の才を評価しようとしなかったが、晴信は板垣の推挙なら、と召抱える。勘助にとっては仕官してのちの初陣となる諏訪攻めでは、諜略を働きかけて国主・諏訪頼茂を謀殺する。しかし、その姫・由布姫に心を奪われた勘助は、その気持ちを秘めたまま日々を過ごす。晴信は次に信濃攻略に乗り出すが、勘助の理解者であった板垣をはじめ、勘助を快く思わず命までも狙った甘利らが戦死する。武田勢は手痛い犠牲を払った。そうした長期化する戦況のなか、信濃の諸侯は越後を頼って落ち延びる。その越後には関東管領・上杉家の名跡を継承した長尾景虎改め上杉謙信がいた。武田か。上杉か。川中島を主戦場とする戦国一の血戦が近づこうとしていた。『北日本を飛ぶ』
出典:wikipedia
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