興部駅(おこっぺえき)は、北海道(網走支庁)紋別郡興部町字興部にあった北海道旅客鉄道(JR北海道)の駅(廃駅)である。電報略号はオコ。名寄本線の廃線に伴い1989年(平成元年)5月1日に廃駅となった。1980年(昭和55年)9月30日まで運行されていた急行「天都」・1986年(昭和61年)10月31日まで運行されていた急行「紋別」の停車駅であった。廃止時点で、単式ホーム・島式ホーム複合型2面3線を有する地上駅で、列車交換可能な交換駅であった。互いのホームは駅舎側ホーム中央部分と島式ホーム南側を結んだ構内踏切で連絡した。1983年(昭和58年)時点では、駅舎側(西側)が1番線、上屋が設置された島式ホーム駅舎側が2番線、外側が3番線となっており、何れも上下共用であった。3番線の外側に側線を3線有し、そこから給水線などの行き止まりの側線も数線有した。そのほか1番線の遠軽方から分岐し駅舎北側のホーム切欠き部分の貨物ホームへの貨物側線を2線有していた。職員配置駅となっており、駅舎は構内の北西側に位置し単式ホーム中央部分に接していた。ホームの有効長は120mあった。1986年10月31日までは、名寄方面/紋別・遠軽方面とも最終は22時まであったが、翌11月1日の改正で名寄方面は20時台に繰り上がった。当駅の所在する地名より。地名は、アイヌ語の「オ・ウコッ・ペ(川尻の合流点)」に由来する。別々に流れてきた川が河口付近で合流する様を示し、1856年(安政3年)の松浦武四郎の『西蝦夷日記』に、「昔は興部川、瑠橡(るろち)川、藻興部川の3川が合流していた。」と記されている。1980年代まで「ほたてしめじ弁当」などの駅弁が販売されており、大変な人気があったという。。弁当業者(米田弁当店)はすでに廃業しているが、デパートの「駅弁大会」で「復刻駅弁」として当時の弁当を模したものが出品されることがある。2000年(平成12年)時点でバスターミナルを兼ねた「道の駅おこっぺ」となっている。道の駅おこっぺの一角には1992年(平成4年)6月から興部町により「興部交通記念館」が開設されている。館内には当時使用していた備品、乗車券、レール、時刻表、駅舎モデル、写真パネルなどが保存・展示されている。駅舎モデルは宇津駅、当駅、沙留駅の3駅が展示されている。館外の敷地にはキハ22形気動車キハ22 202、キハ22 251の2両が連結された状態で静態保存・展示され、前者が休憩所、後者がライダーハウスとして使用されており、「ルゴーサ・エクスプレス」と名付けられている。また駅構内跡地は広いため公園にも転用されており、モニュメントとしてD51形蒸気機関車D51 365号機の動輪が保存・展示されている。2010年(平成22年)時点、2011年(平成23年)時点でも同様であった。また、2000年(平成12年)時点では北興駅 - 当駅間の線路跡の一部がサイクリングロードに転用されており、それを跨ぐ陸橋に「天北こ線橋」の名が残っていた。2010年(平成22年)時点、2011年(平成23年)時点でも同様であった。
出典:wikipedia
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