ティラーノ()は、イタリア共和国ロンバルディア州ソンドリオ県にある、人口約9100人の基礎自治体(コムーネ)。県都ソンドリオ、モルベーニョに次ぎ、県内第3位の人口を有するコムーネである。アッダ川河畔の小都市で、16世紀に建設された聖母教会がある。2つの鉄道の終着点であり、特に北へスイス領に抜けるレーティッシュ鉄道ベルニナ線は山岳鉄道として著名である。ソンドリオ県東部に所在するコムーネである。県都ソンドリオの東北東約23km、サンモリッツの南東約40km、ブレシアの北約75km、州都ミラノの北東約113kmに位置する。ティラーノの北西にあたるは、アッダ川支流の谷筋であるがスイス領(グラウビュンデン州)となっており、スイス領がイタリア領に食い込む形状になっている。ティラーノ市街から約2kmの地点にスイスとの国境が迫っており、北西約5kmにはスイス領の町がある。隣接するコムーネは以下の通り。BSはブレシア県所属。CHはスイス領で、CH-GRはグラウビュンデン州所属を示す。「スローシティ」加盟都市である。FS(旧イタリア国鉄、管理はRFI、運行はトレニタリア)のティラーノ=レッコ線(標準軌)がソンドリオやレッコとの間を、スイスのグラウビュンデン州を中心とする鉄道会社・レーティッシュ鉄道のベルニナ線(狭軌)がスイスのサンモリッツとを結んでおり、両路線の終着駅となっている。先に開通したのはソンドリオとの間の鉄道(1902年)で、1908年にベルニナ鉄道(現・レーティッシュ鉄道ベルニナ線)が開通した。両者の駅は隣り合っているが駅舎は別である。また、ベルニナ線は市内で路面を走る。沿線に優れた自然景観が広がるベルニナ線は、「ベルニナ急行」が走る観光路線であるとともに、20世紀初頭の鉄道技術の例証を示すものとして世界遺産「レーティッシュ鉄道アルブラ線・ベルニナ線と周辺の景観」にも登録されている。なお、1910年代に日本の小田原電気鉄道(のちの箱根登山鉄道)が鉄道線(箱根登山電車)を建設した時にベルニナ鉄道を参考にしており、これが縁で1979年に箱根登山鉄道とレーティッシュ鉄道は姉妹鉄道協定を結んでいる。ティラーノ駅には箱根登山鉄道から寄贈された、「ティラノ」の日本語の駅名看板が展示されている。
出典:wikipedia
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