坂町(さかちょう)は広島県安芸郡の町。陸地では広島市安芸区、呉市に隣接し、湾を隔てて広島市南区、江田島市と接している。戦後から昭和40年代にかけて、周辺の他市町では住宅団地が建設され人口が急増した。山を挟んで反対側の矢野ニュータウン(広島市安芸区)もその1つである。その一方で、坂町は地主が土地を手離さない場合が多いことから、山が多い割には大規模な住宅団地の建設が難しく、住宅供給があまり成されなかったため、現在に至るまで大幅な人口の増減はみられない。なお、人口は最も多い時期で14,963人であり、現在より約2,000人多い程度にとどまっている。昭和20年代までは、安芸郡の陸地部にある町村では最も人口が多く、島嶼部の町村を含めても4番目に多かった。しかし、昭和30年代から40年代にかけて陸地部の周辺町の人口急増により、現在も安芸郡の町として残る4町の中では最下位となっている広島市と呉市に挟まれた場所にありながら、長年若者の人口流出に歯止めがかからなかった影響で、高齢者の割合が周辺の市町と比べて高いのが特徴である。
そのため、若者の定住を目指し、広島湾を埋め立てた平成ヶ浜地区にマンション・県営住宅を整備することで若者の流出に歯止めをかけている。人口は、12,020人まで減少したのち、増加傾向に転じた。なお現在は、緩やかな減少傾向となっている。平成21年に広島県警察学校が広島市南区から移転してきてからは、春と秋に大きな人口変動が見られるのも特徴である。伝統的祭事の主なものとして亥の子祭り、八幡山八幡神社秋大祭などがある。亥の子祭りとは家の繁栄を願って行われる行事であり、地域の者が人の頭程の大きさの石に縄をくくって亥の子歌を歌いながら地面を搗いて回る(亥の子餅を搗くと言う)。行事の前には数日間鬼の面を被った子供が地域を回る。また、坂町内でも刎条と中村地区では亥の子神楽が夜に行われ、子供達や大人が古事記の物語を舞う。八幡神社秋大祭は例年10月の第二土日に行われる。土曜は夜頃であり、本祭りは日曜日に行われる。比較的古くから人が住んでいた各地区から伝統的な奉納が行われる。最も歴史が古いと言われるのは上条地区の獅子舞である。その他、西側の獅子舞、刎条と浜宮の頂載(ちょうさい、太鼓台の一種)、森浜、中村の屋台、横浜の曳舟が奉納される。特に頂載には「乗り子」と呼ばれる稚児と同様の厚化粧をして豪華な衣装を着た4人の少年が乗り込み、太鼓を叩くのだが、担ぎ手は頂載を手の上に持ち上げては地面に落としたり、激しく交互に傾ける(かやす)など、非常に激しく揉むために少年達は涙で化粧が溶けてパンダ目になりながら太鼓を叩く。各々の歴史と格式から奉納の順序や休む位置などが決まっている。秋大祭ではその他、巫女の舞や御湯掛けといった祭事が執り行われる。 2004年に戦後の新制大学で初の廃校となった立志舘大学があった。長年にわたり中国JRバスが運行されていたが、2003年3月末で廃止され、代替として坂町内は坂町循環バスが、坂町外へは芸陽バスが運行されている。
出典:wikipedia
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