『トゥルー・ラブストーリー』は、アスキーおよびエンターブレインより発売された、PlayStationおよびPlayStation 2用恋愛シミュレーションアドベンチャーゲームシリーズ。2012年現在、ラインナップは以下の通りプレイヤーは高校2年生(『3』のみ中学3年生)の男子生徒となり、ゲーム終了までの間に女生徒と仲良くなり、デートに誘い、最終的には愛の告白をすることを目的とする恋愛ゲームである。平日は校内を移動して人に会い、イベントを発生させつつ友好度と憧れ度を上昇させていく。友好度が上がれば、下校時に一緒に帰れるようになり、更なるパラメータの上昇が望め、最終的にデートに誘うことが可能になる。このシリーズ最大の特徴は、下校会話と呼ばれる一種の会話シミュレーションパートであり、ここで好感度を上げ、寄り道デートや休日デートに誘わなければならない。基本的には、各作品ごとに舞台や登場人物が異なっており、作品ごとに世界観の共有や人物の関係性などはない。『トゥルー・ラブストーリー』はPlayStation用の恋愛ゲーム。略称TLS。発売元:アスキー、開発元:ビッツラボラトリー。初版1996年12月13日発売、税別5800円。Best版1998年11月19日発売、税別2800円。ギャルゲーバブル最盛期に発売された、恋愛を題材としたゲーム。プレイヤーは青空高校2年生の男子生徒となり、転校までの1ヶ月間に彼女を作ることをゲームの目的とする。テーマは「せつなさ」。ゲーム開始時に、プレイする季節(春夏秋冬)と主人公の能力傾向が選択できる。季節によってシナリオの内容や登場するキャラクターが変化し、能力傾向は登場する女性の好みと一致するかどうかで、ゲーム展開に影響する。全季節共通の5人+各季節限定の1名(つまり、1回のプレイあたり計6名)が攻略対象キャラクターとなる。『トゥルー・ラブストーリー〜Remember My Heart〜』は、1997年12月11日に発売されたPlayStation用恋愛ゲーム。『トゥルー・ラブストーリー』にイベントを追加し、一部台詞の収録をやり直し、主題歌を変更した廉価改定版。略称TLSR、Windows版も発売された。ゲームの主な内容は『トゥルー・ラブストーリー』とほぼ同様。各キャラクター毎に季節あたり2種類であったデートイベントを3種類に増加。男子生徒にも声優による音声が付加され、主人公の妹「みさき」と一緒に下校できるなど、通常イベントも追加されている。主題歌の変更に伴い、オープニングムービーも変更されている。『トゥルーラブストーリー2』は、1999年1月21日に発売された、PlayStation用CD-ROM3枚組の恋愛ゲーム。発売元:アスキー、開発元:ビッツラボラトリー。略称TLS2。3枚のディスクはそれぞれ1学期・2学期・3学期に対応し、プレイ中にディスク交換の必要なくエンディングまでプレイ可能。学期ごとに登場人物と発生するイベント、オープニングムービーなどが異なるバージョン違いとなっている。前作のコンセプトを引き継ぎ、内容の充実を図った続編。プレイヤーは青葉台高校2年生の男子生徒となり、転校までの約1ヶ月間に彼女を作ることを目的とする。テーマは「いとしさ」。プレイ開始時に学期と主人公の能力傾向、キーワード3つを選ぶ。能力傾向は攻略対象キャラクターの好みと連動し、出現イベントや友好度・憧れ度の上昇曲線を変化させる。キーワードは得意な話題として下校会話時に使用でき、これも相手の好みによって反応が変化する。本作よりタイトルから中黒(・)がなくなっている。『トゥルーラブストーリー・ファンディスク』は、1999年11月25日に発売された、PlayStationおよびPocketStation用のミニゲーム+画像集。発売元:アスキー、開発元:ビッツラボラトリー。略称TLSF。シリーズ最後のPlayStation版でもある。『TLS』・『TLSR』・『TLS2』のイベント画像が閲覧できる他、販促やキャラクターグッズに使用された画像の閲覧、各作品の妹キャラクターとの会話およびデート、PocketStation用ミニゲームのダウンロードなどが可能になっている。『トゥルーラブストーリー3』は、2001年4月5日に発売された、PlayStation 2用の恋愛ゲーム。発売元:エンターブレイン、開発元:ゲームクラブ。エンターブレインコレクション版は2003年9月4日発売。略称TLS3。本作は前作までとは異なり、舞台を高校から中学校に移し、プレイヤーは美空中学校3年生の男子生徒となり、中学卒業までの1年間をプレイ期間とする。ゲームの目標自体は変わらず彼女を作ること。プレイ期間の延長に伴い新たに「やる気度」というパラメータが導入され、これが低下するとイベントの発生率が低下する。また、学校内の移動先選択回数が1日1回と減っているなど前作までと変化した点も多い。今作の下校会話は、姉のかなめや友達などが途中参加し3人で行われることもある。この『3』は「こういう恋愛ゲームでの中学生というのはまだ幼い」「ビッツラボラトリーからゲームクラブへの、開発元の再編問題などによる開発の遅れ」などといったことがあり、セールス的には振るわなかった。『True Love Story Summer Days, and yet...』(トゥルーラブストーリー・サマーデイズ・アンド・イェット)は、PlayStation 2用の恋愛ゲーム。発売元:エンターブレイン、開発元:ゲームクラブ。2003年7月24日発売。廉価版となるエンターブレインコレクション(エビコレ)版は、2004年7月22日発売。略称TLSS。2015年現在、シリーズ最後の作品となる。本作はタイトル表記をアルファベットとして、前作までとは違うイメージを打ち出している。舞台は久夏(ひさか)高校。ゲームに明確な終了期間は設定されず、永遠に終わらないように見える夏の中で恋を育み、彼女を作る事が目的となる。基本システムは『TLS2』のそれに近くなっているが、新たな特徴として「今日の目標」が提示されるようになり、これが行動選択の指針となる。また、1日の終わりに「今日をやり直す」という選択肢が選べるようになり、これまでよりプレイアビリティが増している。本作では、メインキャラクターそれぞれに2種類のシナリオが用意されている(隠れキャラクターは1シナリオのみ)。出会いのパターンによってどちらのストーリーラインに進むかが決定され、以降、分岐・交差する事はない。また、下校会話で使用する話題にレベルの概念が加わり、レベルの高低で会話による感情の変化量が影響される。話題レベルを上げるためには、イベント外の通常遭遇で登場キャラクターと会話することで、話題ごとの経験値を溜めていく必要がある。なお、前作までのキャラクターデザイナー松田浩二の引退に伴い、本作では高山箕犀がキャラクターデザインを担当している。シリーズにおいて本作のみ、携帯電話でプレイするためのアプリケーション版が存在し、以下に挙げるオリジナルとの大きな差異がある。これは移植の際に、シナリオと台詞に大幅な改訂が為された理由による。携帯アプリ版におけるロングヘア編登場キャラクターはL、ショートヘア編登場キャラクターはSと併記。 本作ゲーム中には、ボーカル曲は使用されていない。2003から2004年に、本作を元にしたOVA全3巻がケイエスエスより発売された。『TLSS』発売後、「トゥルーラブストーリー」シリーズの制作関係者が、それぞれ別に『true tears』(ゲームクラブ・La'cryma)/『キミキス』『アマガミ』(エンターブレイン・ビッツラボラトリー)を制作している。
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