


マウリシオ・ラウル・カーゲル(Mauricio Raúl Kagel ()、1931年12月24日 - 2008年9月18日)は、アルゼンチンのユダヤ系の作曲家。20代でドイツに渡り、生涯をそこで過ごした。1931年にアルゼンチンのブエノスアイレスにて生まれ、作曲は独学で学ぶ。1957年にケルンに移住し、ケルン放送の電子音楽スタジオで制作するなど、前衛音楽を推進。音楽と劇、映画を総合した芸術を提唱、独自の「総合芸術」として自ら企画して出演した。2008年にケルンで死去。死因は明らかにされていない。カーゲルの音楽は、パフォーマンス的な性格が強く、社会的な批判や皮肉を備えたハプニング的要素が特徴となっている。主要作品として、全編がベートーヴェンの作品からの引用で構成される「ルートヴィヒ・ヴァン」(1969)、ヨーロッパ風の音楽教育を受けた演奏家が民族楽器を演奏する「エクゾティカ」(1970/71)、ストーリー性を排除した舞台作品「国立劇場」(1970)などがある。カーゲルの「フィナーレ」の楽譜の中には、「指揮者が倒れる」という指示が出されている。フジテレビの番組「トリビアの泉」でも紹介された。最近ではブエノスアイレスに作曲家としての凱旋公演を持った。曲は25分程度であるが、20分ほどのところに指揮者が仰向けに譜面台もろとも倒れるように指示がある。その後の指揮はコンサートマスターが代わりにするように記載されている。他には、「ティンパニとオーケストラのための協奏曲」の終結部において、ティンパニの中に奏者が飛び込むといった指示もある。これは、ある1台のティンパニの鼓面(ヘッド)を外して替わりに紙を張り、そのティンパニは置くだけで曲中は演奏に使用せず、曲の最後に奏者が飛び込む(打面替わりに張った紙を破って上半身をケトルに突っ込む)、というものであり、その際の音量の指示は「fffff」となっている。「打楽器以外の楽器と組み合わせるもの」も併せて参照されたい。初期はオルガンの音栓を片っ端から開け閉めする「追加されたインプロヴィゼーション」など過激な作風であったが、年を取るにつれその指向は「自分史」「宗教」「テロ」と社会へのアピールが強くなり、必ずしも過激な音色ではなくなっていた。ケルン音楽大学で教え、マリア・デ・アルヴェア、マルク・モネを輩出した。どちらもドイツ語圏で定評があり、モネはクラーニヒシュタイナー音楽賞を手にしている。
出典:wikipedia
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