ジアルジア () は、エクスカバータ メタモナス門ディプロモナス目ヘキサミタ科に分類される、原生動物の属である。哺乳類、鳥類、爬虫類などの脊椎動物に寄生し、ジアルジア症を引き起こす。 のみがヒトに寄生する。ジアルジアは、1681年、ファン・レーウェンフックが、自らの下痢便を顕微鏡観察して、初めて記載した。1859年、ランブル () によりケルコモナス の1種 として、詳細に記載された。1879年、ランブルの記載に気づかなかったグラッシ (Giovanni Battista Grassi) により、齧歯類への寄生虫 が記載された。1882年と1883年、キュンストラー が、おたまじゃくしへの寄生虫( か)を として記載し、これが属名として使われた。しかし1888年 は、 として記載した。ジアルジアのシストは、宿主の糞便に混ざって排出される。シストは湿った涼しい環境では数ヶ月感染力を維持する。シストは経口摂取されると、十二指腸で有糸分裂しトロフォゾアとなる。そして、腸の粘液層の下の微絨毛に、腹部の吸盤で付着する。これで新しい宿主への感染が確立される。いくつかの主要な胆汁酸塩の存在など、腸内環境の変化により、次世代のシストが形成される。シストは糞便と共に排出さえ、汚染された水や食事、肉体の接触により、感染が拡大する。ランブル鞭毛虫が所属するディプロモナス目は、古典的な分類体系では動物性鞭毛虫綱に含めていたが、分子系統解析によればエクスカバータのうちフォルニカータといる系統に属している。ジアルジアの種分類はいくつかの理由で困難である。 の種は、宿主ごとに40種以上に分類された。一方、 は形態に基づき と に分類した。1952年 は中央小体の詳細な形態分類により 、、 の3種に分類した。現在では形態観察や分子系統解析に基づいて、6種に分類される。このうち には宿主特異性の異なる複数の遺伝型があることが判明しており、将来にはこれに基づいた再分類が行われることが期待される。現在では、A~Gの7つの遺伝型が確認されている。ヒトに寄生する とサギ科に寄生する との間の遺伝的距離は、 内部の遺伝的多様性より大きい。これは、ジアルジアと宿主との間の共進化が起こったことを裏付ける。しかし、齧歯類に寄生する は、共進化が起こった場合に予想される、 に遺伝的に近いという結果にはなっておらず、 と から離れている。
出典:wikipedia
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