阪急バス山口営業所(はんきゅうバスやまぐちえいぎょうしょ)は、兵庫県西宮市山口町阪神流通センター地内にある、阪急バスの営業所。最寄りの停留所は「山口営業所前」。1977年7月に開設された。元々は宝塚営業所(当時は宝塚市栄町にあった)が所管路線を担当していたが、同営業所が市内のニュータウン路線の開設に伴う増車を行って手狭となったことから、主に宝塚から有馬方面を結ぶ路線を移管する目的で開設された。営業エリアは、宝塚市・西宮市(北部の塩瀬・山口地区)及び神戸市北区(有馬地区)を中心として、芦屋市や三田市、神戸市中央区まで乗り入れる路線も有する。路線は、これら各地のターミナル駅から有馬温泉へ向かう観光路線や、西宮市北部の住宅地路線が中心。山間部を貫く路線も担当しているが、同じ山間部に路線を持つ能勢や豊能の各営業所と比べると、近年は経路上の国道176号を始めとした幹線道路の線形が改良されたことで、運行スピードの高速化が進んでいる。なお、運行業務は阪急田園バスに委託されている。有馬温泉地区には、阪急バス有馬案内所前にある駐車場形式の「有馬」バスターミナル、神戸電鉄有馬線の有馬温泉駅の前にある「有馬駅前」、太閤橋東詰にある「有馬温泉」、有馬温泉観光総合案内所前にあった「有馬町」(2009年末に廃止)の4つ(現在は3つ)の停留所がある。系統によって経由地が異なるため、注意が必要。経由地により、さらに以下の6つの系統に細分化される。大半は宝塚もしくは西宮名塩駅を起点としているが、系統によっては宝塚駅まで乗り入れない場合があるため、注意が必要。1986年11月1日には西宮名塩駅(当時は国鉄の駅)が開業し、同駅に乗り入れる派生系統が設定され、それらには従来の番号に100を加えた系統番号が設定された(有馬線以外の路線についてはこの限りではない)。また、国道176号を経由する路線は中国道・宝塚インターから流出する車両の渋滞に巻き込まれ、遅延が発生することがある。なお、毎年夏に有馬温泉界隈で行われる「有馬夏祭り」の開催日には「有馬」停留所(バスターミナル)が休止となり、太閤橋付近にあるゆけむり広場駐車場で乗降扱いを行う。西宮市等からの2億円以上の運行補助を受け、2009年4月1日から運行を開始した路線。六甲山系によって隔てられている西宮市の南部(市街地部)と同市北部(山口地区)を西宮北道路を介して繋いでいる。『さくらやまなみバス』という愛称が付けられており(試行期間の名称は『西宮市南北バス』)、独自の塗装が施された専用車が運行に充てられているほか、経由する停留所の標柱にもロゴマークが描かれたシールが貼られている。正式運行の開始後は、主要な停留所のみに停車するようになった。例として、試行期間中に停車していた苦楽園口停留所には停車しない。なお、スルッとKANSAIで発行されている『3dayチケット』などの企画乗車券は使用できない(スクールパスやグランドパスといった定期券は利用可能。試行期間も含む)。2013年4月30日まで運行されていた神戸市バス有野営業所のうち68と69系統を除く路線(68と69系統は神姫バスが運行)が運行されている。従来唐櫃営業所が運行していた60系統も同営業所の運行に変更される。有馬地区と東有野台・岡場駅方面を結ぶ路線。60系統として、2004年4月1日の神戸市バスのダイヤ改正・路線改編と併せて開設され、同局と系統番号も揃えた上での共同運行となっているが、共同運行区間は東有野台以北となっていて、東有野台 - 有馬間は阪急バスの単独運用となっている。運行開始当初は唐櫃営業所での運行だったが、2013年5月1日より神戸市バスが撤退し、全区間で阪急バスの単独運行となり、運行する営業所は山口営業所に変更となった。この60系統は1988年からの2年間だけ神戸市バスがJR住吉駅と六甲アイランドを結ぶ路線だった。2009年12月5日のダイヤ改正より有馬地区の起終点が変更され、神姫バスが設置した「有馬町」停留所に代わり、大半の系統が起終点(もしくは経由地)としている「有馬」停留所(バスターミナル)発着に変更した。2016年3月26日のダイヤ改正で、60系統から1系統に変更されたと同時に、日中の東有野台 - 岡場駅間は1時間に3本程度から1本に減便された。ただし、この区間はこの改正で新設された、同一区間を走る2系統・3系統・4系統がカバーしているため、実質的に毎時3本程度の本数は維持されている。有馬温泉 - 東有野台間は本数が少なく、平日ダイヤは1日8往復、土休日は1日6往復だけとなっている。なお、60系統時代で「有馬町」発着の頃は有馬町 - 有馬駅前間で有馬停留所バスターミナルを起終点とする有馬線・蓬莱峡系統(山口営業所が運行)と系統番号が重複していたため、同区間内のみ「60A」と表記していた。香花園のみ兵庫県西宮市に所在し、他の停留所はすべて神戸市北区に所在する。以前神戸市営バスが運行していた有野台・藤原台エリアは神戸市営バスの均一運賃200円であるほかは、初乗り150円からの距離制運賃。かつては宝塚営業所も担当していた。もとの路線名は「有馬三田線」。西宮山口線の前身に当たり、同線の開業に先駆け、2007年9月1日から11月30日まで「試験運行」を行っていた。2000年代以降の阪急バスによる試験運行は、宝塚新橋線に次いで2例目である。試験運行の終了から1年4か月後、2009年4月1日からは「西宮山口線」として正式に運行を開始した。ただし前述したように、経由地は若干変更された。開始後1か月の利用者は1日約500人で、想定より200人程度上回ったものの、全利用者のうち47%が西宮北道路以南の区間のみ(甲山 - 夙川・西宮北口間)の限定的な利用に留まった。同年10月には西宮市内のNPO法人が当路線に関する企画を打ち出したり、市内を舞台としている『涼宮ハルヒシリーズ』などの作品の聖地巡礼のために利用したりするといった試みもみられる。営業エリアのほぼ全域が冬期の積雪地帯であることや、有馬線・蓬莱峡経由便や芦屋有馬線といった山岳路線を抱える関係から、過去には観光バス用エンジンを搭載した高出力車両が配備されていた。現在はいすゞの高出力車両を中心としており、ワンステップバスの配置も進んでいるが、勾配が多い路線の割合が高いことから、ノンステップバスの配置はそれほど進んでいない。『さくらやまなみバス』(西宮山口線)については、専用塗装のいすゞ・エルガで運行されている。一部は撤退した神戸市営バスからの転属車もある。神戸市営バスからの転属車は塗装はそのままでマークのみの変更で使用されているが、後に塗装変更も行われている。また、一部の塗装変更車は一般の阪急バス車両と若干塗りわけが異なっている(阪急バスは窓周りの色が肌色になっているのに対し、市バスからの移籍車は窓周りが黒くなっている)車両も存在する。車番は5000番台を使用している。ちなみに車番の5000番台は唐櫃営業所で旧神鉄バスからの転属車にも付けられていた。
出典:wikipedia
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