『野々村病院の人々』(ののむらびょういんのひとびと)は、1994年6月30日にエルフの姉妹ブランドのシルキーズより発売されたアダルトゲーム。及び、それを原作として発売されたオリジナルビデオ(成人向け)とアダルトアニメ。1993年12月22日に発売された『河原崎家の一族』に対し、ユーザーからはグラフィックの流麗さやマルチシナリオのもたらす臨場感に高い評価が付いた一方、「もっとストーリー性を持たせたらどうか」という意見も多く寄せられた。それを参考に開発されたのが、本作である。プレーヤーが探偵となり事件を解決していく、いわゆる推理物アドベンチャーゲームに分類されるが、『河原崎家の一族』に次いで採用したマルチシナリオを活かした、場面における判断に重点を置いている。エンディングが19から11に減少した一方、選択肢は2択から3択に増え、難度は高くなっている。本作は『河原崎家の一族』に次いでヒット(本作のDMM版以前の累計売上本数はDMMの公称数値で約40万本)となった。また、この2作品のヒットで自信を付けた蛭田昌人は、エルフでも『同級生2』の次に、愛も萌えも無い凌辱物『遺作』をリリースすることになる。また、本作はエルフやシルキーズでは初めて成人指定のまま家庭用ゲーム機に移植された。アメリカの成人指定基準に基き、修正を最低限に留めたセガサターン版がそれである。ある日、医療ミスなど数々の黒い噂が絶えない野々村病院で、1人の男が死亡した。その男の名は院長の野々村作治。シアン化水素の注射による中毒死であったこの出来事を、マスコミは自殺と報じた。それからしばらくして、私立探偵で主人公の海原琢磨呂はあることが元で足を骨折し、野々村病院へ搬送される。野々村作治の妻で現院長の野々村亜希子は、退屈な入院生活に辟易している琢磨呂を院長室へ招き、こう告げた。「主人が自殺ではない事を証明して欲しいのです」思いがけない捜査依頼に探偵としての血が騒いだ琢磨呂は、院長殺害の真相を突き止めるべく、捜査を開始するのであった。声優陣はSS版のもので、Win95版やアダルトアニメ版では非公開。また、年齢はPC98版当時のもので、マルチパック版以降はコンピュータソフトウェア倫理機構の規定により非公開となっている。それぞれ個別のハッピーエンドが存在する。個別のエンドは存在しない。『野々村病院の人々 THE ANIMATION』のタイトルで、ピンクパイナップルより1996年11月に前篇が、1997年1月に後篇が発売された。全2巻。各巻30分。1998年11月6日には前篇が、1998年12月4日には後篇がDVD化。2006年7月28日にはその廉価版が、前後篇同時に発売された。設定はアダルトゲーム版準拠だが、シナリオはアレンジされており、真相部分はかなり違う。ピンクパイナップルより1996年3月8日に発売された。全1巻。75分。成人指定。アダルトゲームを原作としている点で、実写オリジナルビデオとしては異色の作品。伊藤涼子が探偵ではなく海原琢磨呂の単なる弟子であったり、琢磨呂や看護婦達がアダルトゲーム版より軽々しくセックスに興じるキャラクターであるなど、大幅にアレンジされている。なお、本作で涼子役を演じた岡本麻弥(ただし、いわゆるパンチラシーンはあったものの、ベッドシーンはなかった)が、後に発売されたセガサターン版でも声優として涼子役を演じている。ワニブックスより『野々村病院の人々』が1995年6月10日に、続巻『野々村病院の人々 外科病棟』が1996年2月25日に発売された。全2巻。前者はアダルトゲーム版を原作としたアレンジだが、後者は前者の後日談に当たる直接の続編となっており、野々村病院での新たな殺人事件に海原琢磨呂が挑む。なお、両者を通じて伊藤涼子がメインヒロインとして描かれている。全て18歳未満閲覧禁止。
出典:wikipedia
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