武蔵野興業株式会社（むさしのこうぎょう）は、東京都新宿区に本社を置く企業。映画興行や不動産事業を行うほか、子会社を通じて自動車教習所の運営なども行っている。新宿武蔵野館を運営していることで知られる。1920年（大正9年）に設立された映画興行の老舗的存在である。映画興行事業の拠点である新宿武蔵野館は、1928年に現在地の新宿3丁目に移転して以来、1968年の改築実施を経て現在も続く映画館である。また、東京証券取引所（東証）にも1949年9月に上場した古参企業で、現在も東証2部に上場を維持している。事業面では、映画興行事業のほかに不動産事業や商事事業（物品の卸売・小売）、自動車教習所事業も展開しており、事業の多角化が進んでいる。かつてはスポーツ・レジャー事業と称してスポーツクラブやヨガスクールの経営にも進出していたが、現在では全て撤退し、事業部門自体が休止扱いとなっている。また、創業以来の主力事業であった映画興行事業については、かつては山梨県甲府市に甲府武蔵野シネマ・ファイブなどを開館し複数館展開を行っていたが、映画市場の低迷や競争激化の影響から現在では閉鎖・整理され、新宿武蔵野館のみの営業となっていた。しかし2012年9月、新宿で新たにミニシアターを開設する方針であることを明らかにし、同年12月22日にシネマカリテとして開設した。新宿シネマカリテ（Cinema Quarite）は、東京都新宿区新宿の「新宿NOWAビル」地下1階にあるミニシアター。2012年12月22日にオープン。スクリーン1は97席、スクリーン2は79席ある（いずれも車椅子席含む）。シネマカリテという名称は、1994年10月から2001年12月まで新宿武蔵野館内に所在した3スクリーンのミニシアターと、甲府武蔵野館（後の甲府武蔵野シネマ・ファイブ）の一時代替館として1996年から2001年まで営業していたミニシアターの名称だった。その後甲府が閉館し、新宿が全スクリーン名を武蔵野館に統一して以降このような名称は使用されなかったが、当館の開業で11年ぶりに復活した。武蔵野館同様、主にアート系作品をメインに上映している。

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